特集・連載
ウエストオーバーオールズの美シルエットデニムの源流とは
偏愛デニム集 ワードローブの定番「デニム」。子どもの頃から穿いているのに、大人になった今もなお飽きもせずついつい手をのばしちゃう……。昔毎日のように穿き倒し、今はサイズアウトしてしまったカビ臭い一本も、なぜだか捨てられずに何年もたんすの片隅を占拠中……。時に苦楽をともにし、それと同じ数だけシワを刻んできた思い出の一本がアナタにもきっとあるでしょう。今をときめくお洒落のプロもまた然り。ファッションに精通しているからこそフツウを逸脱したその愛を、ご本人の私物とともに紹介してもらいました。 この記事は特集・連載「偏愛デニム集」#12です。
“カウボーイの本気な意匠が弱点克服に役立ったんです!”―ウエストオーバーオールズ デザイナー 大貫達正さん
小学生の頃からヴィンテージが大好き。ですが、セルビッジは直線的な生地の端の縫い合わせゆえ、そのジーンズを穿くとo脚が強調されることが多かった。それを解消したくて参考にしたのが、カウボーイのためのデニム「ラングラー」でした。
あえてセルビッジを排除したパターンと縫製は、パンツ外側の脚のラインに合わせた曲線的シルエットを可能に。本来ジーンズ自体の強度を上げるためのガチな意匠ですが、o脚の人が穿いても美脚効果絶大!
古着店での経験とコンプレックスがあってこそ、美しいシルエットに辿り着けたのかもしれません。
大貫さん私物のラングラー 11MWZ
ウエストオーバーオールズ
デザイナー 大貫達正さん
少年時代に抱いた古着への興味をきっかけに服飾デザイナーを志し、19歳で古着店の買い付けを担当。複数のブランドのディレクションなどをこなす傍ら、2017年にブランドをスタート。
【今買える】ウエストオーバーオールズ 801S
WESTOVERALLS[ウエストオーバーオールズ]
801S
脚の曲線に沿ったストレートシルエットの定番。ジーンズ誕生の瞬間をオマージュしたベルト部分の一枚生地で、スッキリした腰回りを演出。1万9000円。(ストールショールーム)
あえてのセルビッジなしで美脚を実現
※表示価格は税抜き
[ビギン2020年2月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。