特集・連載
リゾルト 林 芳亨さんが追い求める理想のジーンズとは
偏愛デニム集 ワードローブの定番「デニム」。子どもの頃から穿いているのに、大人になった今もなお飽きもせずついつい手をのばしちゃう……。昔毎日のように穿き倒し、今はサイズアウトしてしまったカビ臭い一本も、なぜだか捨てられずに何年もたんすの片隅を占拠中……。時に苦楽をともにし、それと同じ数だけシワを刻んできた思い出の一本がアナタにもきっとあるでしょう。今をときめくお洒落のプロもまた然り。ファッションに精通しているからこそフツウを逸脱したその愛を、ご本人の私物とともに紹介してもらいました。 この記事は特集・連載「偏愛デニム集」#05です。
“どっちがホンモノかわかる?”―リゾルト 林 芳亨さん
物心ついた頃、街の洋服店にはまだナマのリーバイス 66モデルがたくさんあった。一番最初にカッコええなあ!と思ったのも66モデル。もちろん他のモデルもたくさん試着した。でも買ったことはありません。
ナマから穿いても古着店で売られているものも、66モデルが一番色落ちが好きでした。だから自分でデニムを作るようになっても理想は変わらずずっとそれ。
デニムがファッションに移行していった時代の少しスリムなシルエットを日本人の体型に合わせて修正し、糸の染めから調べて辿り着いたこの色落ち。どうですか?なかなか高い再現度じゃありませんか?(林さん)
上写真 左/リーバイス 501の66モデル 右/リゾルト 710
リゾルト
デザイナー 林 芳亨さん
1956年生まれ。少年時代にリーバイスに憧れ、「ドゥニーム」設立にあたりデザイナーとして参画。日本のレプリカデニム人気を牽引する人物として知られる。2010年にリゾルトをスタート。
Levi’s[リーバイス]
501 ’66年前期
’70年代に作られた66年型のヴィンテージ古着。主張しすぎないヒゲやクセのないキレイな色落ちで、比較的状態良好な掘り出し物だ。サイズはW31L36。3万2400円。(ドラセナ)
【今買える】’60年代リーバイスの色落ちを再現
RESOLUTE[リゾルト]
710
’60年代リーバイスの、洗うたびキレイに毛羽立つ生地を再現。細身のストレートで、丈を詰めずに穿けるよう、レングスを8種類展開。リジッドとワンウォッシュあり。2万2000円。(W36以上は2万3000円。)(リゾルト)
※表示価格は税抜き
[ビギン2020年2月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。