バウハウスの後継にあたるウルム造形大学。マイスターたちの代表作と記念モデルウォッチ
【U】lm
戦後に登場したバウハウスの後継にあたるウルム造形大学
1933年の解散後、米国に亡命したグロピウスらによってニューバウハウスの流れがシカゴで勃興。さらにその流れを汲んで大戦後の1953年には独でウルム造形大学が生まれました。
校長 Max Bill[マックス・ビル]
ウルム造形大学はバウハウスで学んだマックス・ビルが校長に招かれ、開校。マックス・ビルはバウハウス最後の巨匠と呼ばれた人物で、数学的真実に立脚した美を追求する具体芸術を提唱、今日のデザイン史を作り上げたデザイナー。
ウルムスツール
ウルム造形大学でも使われたマックス・ビルの代表作。無駄な機能や装飾を省き、サイドテーブル他としても使用可能。W39×H44×D29cm。3万7000円。(メトロクス)
【V】isual
ウルム造形大学の創設者はヴィジュアルデザインの先駆者
そして創立者オトル・アイヒャーはグラフィック関連のデザイナーでした。1972年ミュンヘン五輪のデザインリーダーとしても知られ、ピクトグラムを広めるなど活躍しました。
20世紀のドイツを代表するグラフィックデザイナー。ヴィジュアル・コミュニケーション・デザイン(視覚伝達デザイン)を打ち出し、ミュンヘン五輪のほかにもルフトハンザ航空のCI策定やロゴデザインなどに深く関わった。
作品集
よりよい社会の実現のためにデザインの力を使ったオトル・アイヒャーの作品を収めた一冊。もちろんミュンヘン五輪関係も網羅。フェイドン社の刊行。絶版洋書につき古書をあたろう。3万9000円。(ブックアンドサンズ)
【W】atch
ヨハネス・イッテンとマックス・ビルをオマージュした記念モデル
ウルム造形大学を象徴する2人のマイスターをオマージュした限定モデル。バウハウス時代、グロピウスの機能主義に異を唱え同校を去ったヨハネス・イッテンも教鞭を執っていた。
Johannes Itten(ヨハネス・イッテン)
JUNGHANS
ユンハンスのWGマックス・ビル クロノスコープ
ホワイトゴールドケースを採用した限定数100の希少モデル。デイトの赤色など、デッサウ校舎の色使いを文字盤に落とし込んでいる。自動巻き。ケース径40mm。WGケース&レザーベルト。98万円。(ユーロパッション)
デッサウ校舎のスピリットを手元に
JUNGHANS
ユンハンスのバウハウス創立100周年記念フォームA
ヨハネス・イッテンの色相環をインデックスに採用。赤青黄の3原色と、それを混ぜた二次色、三次色が使われている。1000本限定。自動巻き。ケース径39.3mm。SSケース&ブレス。12万8000円。(ユーロパッション)
※表示価格は税抜き
[ビギン2019年11月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。