昨今は復刻モデル流行りですが、ご紹介の2本ほど“おいしい”復刻はちょっとないかも。ともにオリジナルは、ファンが伝説を語り継ぐ傑作クロノグラフの初代なんです。50年、60年と魅力が廃れないのは歴史が証明してます!

ナビタイマー Ref.806 1959 リ・エディション ゼニス エル・プリメロ A386 リバイバル

傑作クロノグラフの初代が“おいしい”復刻!

クロノグラフはメカ好き男子なら一度は手にしたいジャンル。とくにブライトリングやゼニスといったクロノの名門に憧れてる人は多いかと。

そこでオススメなのが“初代ナビタイマー”と“初代エル・プリメロ”を復刻したご覧の2本。一口に初代といってもじつは両シリーズとも多彩なバリエがあり、これらはアンティーク市場でとくに人気のモデルを超マニアックに再現してるんです。

なおオリジナルは“初代ナビタイマー”が1959年、“初代エル・プリメロ”が1969年発表。皆さんの祖父世代が愛したデザインなのに、今見ても全然魅力が褪せてないのが凄くないスか? 

もちろんともに大傑作クロノシリーズだけあって語りドコロ満載。オリジナルは価格が凄まじく高騰中なのに加えてアンティークモデルゆえにケアも大変ですし、自らの歴史を刻み、いつか孫へと継承したいなら、おいしいのはコッチですよ!

 

自社製ムーブもあえて当時と同じ手巻きにアレンジ

ナビタイマー Ref.806 1959 リ・エディション

レトロなドーム型ヘサライト風防を装着。インダイヤルまで文字盤と同じブラック。ケース径はもちろんラグ形状もオリジナルと同様。

BREITLING[ブライトリング]
ナビタイマー Ref.806 1959 リ・エディション(径40.9mm)

1952年に誕生したナビタイマーの初期作中、最もデザインが美しいとされる’59年モデルを復刻。オリジナルに揃えるためケースも特別に製造し、搭載する自社製ムーブも手巻きに。SSケース。革ベルト。世界限定1959本。96万円。(ブライトリング・ジャパン)
 

ベゼルのツブツブの数まで忠実に踏襲

初代の回転ベゼルはビーズで装飾されているが、じつは年代ごとにビーズ数に変化が。今作は’59年モデルと同じビーズ数で94個。
 
スコット・カーペンター少佐

コスモノートを腕に地球周回飛行を成功させたスコット・カーペンター少佐

NASAのマーキュリー計画では、ナビタイマーを24時間運針にアレンジし1962年に誕生した「コスモノート」が宇宙空間で活躍した。宇宙に初めて行ったクロノグラフなのだ。

 

史上最長?50年保証のクロノグラフ

ゼニス エル・プリメロ A386 リバイバル

ZENITH[ゼニス]
エル・プリメロ A386 リバイバル(径38mm)

傑作クロノグラフ・ムーブの誕生50周年記念作。初代エル・プリメロ搭載機の中でも人気の高い「A386」を、サイズや配色はもちろん、細かなディテールに至るまで忠実復刻した。50周年にちなみ、50年保証付き! 自動巻き。18KYGケース。アリゲーターストラップ。50年保証。世界限定50本。207万円。(ゼニス ブティック銀座)

クォーツショック時、天井裏に隠されたエル・プリメロ

工房の屋根裏

シャルル・ベルモ
エル・プリメロの開発に関わったシャルル・ベルモ

クォーツの台頭により、当時の経営陣はエル・プリメロの役目は終わったと判断。設計図や製造工具を破棄するよう現場に命じたが、これにエル・プリメロの開発に関わったシャルル・ベルモ(上写真)はそむき、すべて工房の屋根裏に隠した。これにより機械式復興後、同社は再びエル・プリメロを製造できたのだ。

エル・プリメロと設計図
当時クロノグラフ界最速の3万6000振動で驚異の1/10秒計測を可能にしたエル・プリメロとその設計図

エル・プリメロ 18KWGモデル

こちらは18KWGモデル。他に18KRGモデルもあり、すべて世界限定50本で価格は207万円。なお「A386 リバイバル」シリーズはすべてシースルーバックで、特別にチューンされたエル・プリメロを視認できる。
 
※表示価格は税抜き


[ビギン2019年8月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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