特集・連載
なじみのあのスニーカーも! サッカースパイクの名門が生んだマルチトレーニングシューズ
大人が知るべきスニーカー列伝 定番に歴史あり。どんなアイテムも生まれたときは定番ではありません。名作定番が多いスニーカーも、その歴史を紐解くと流行のスポーツや愛用した偉人の存在があったのです! 今ではブームが過熱し、ウン万円もするプレミアムスニーカーも注目されていますが、大人たるもの基本の名品こそをしっかり押さえておきましょう。 この記事は特集・連載「大人が知るべきスニーカー列伝」#06です。
サッカースパイクの名門によるマルチトレーニングシューズ
19世紀英国で生まれたサッカーは20世紀初頭にFIFA(国際サッカー連盟)が設立され、世界的に人気が高まりました。
そんななか、陸上競技の元選手だったアドルフ・ダスラーが兄・ルドルフとともに設立したアディダスとプーマの前身といえるダスラー商会のサッカースパイクが評判に。
それぞれ独立したのちスパイク以外にもトレーニングシューズを発売し、サッカーのみならずさまざまな競技のプレーヤーに愛されていくようになりました。
元々は同じ会社だった?
プーマとアディダスの創業者はじつは兄弟であり、「ダスラー兄弟商会」として共同出資した会社を営んでいた。
Puma Crack
プーマ クラック
プーマの代表作であるスエードの原型がこのクラック。発売された’60年代後半当時、西ドイツ製の高品質のパフォーマンスシューズとして重宝され、オリンピックメダリスト達も愛用していた逸話が残る。1万4800円(プーマお客様サービス)
adidas Originals GAZELLE
アディダス オリジナルス ガゼル
アディダスの象徴である3ストライプで足をしっかりホールドすることから、’60年代後半の発売当時、サッカー以外にも万能トレーニングシューズとして人気になった。1万2000円(アディダスグループお客様窓口)
実際に当時はガゼルの革を使っていた
鹿に似ているがウシ科の動物ガゼル。発売当時は実際にガゼルの革が使われたことからモデル名の由来に。ちなみにガゼルのドイツ語読みがガッツレーである。
フランスのパトリックもサッカーシューズの名門ブランドとして有名。’80年代にはフランスのサッカー選手ミシェル・プラニティが愛用したことで、人気が広がりました。
※表示価格は税抜き
[ビギン2019年5月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。