特集・連載
狩猟本能をくすぐるベーコンステーキ~【インスタなえ旨メシ】vol.24
インスタ萎え旨メシ 「インスタ萎え」という言葉があるとか。要するにインスタ映えしないモノ、場所をそう言うらしい。でもね、インスタ映え重視ばっかりってオカシイと思いません? とくにメシについては。本来メシって味が一番重要でしょ! ということで、インスタ映えはしないけど、とにかく本当においしいモノを発掘していこうと思っとるワケです! その地味ながらも圧倒的なウマさにみなさんもハマること間違いなし!!……かもね!? この記事は特集・連載「インスタ萎え旨メシ」#23です。
東京 品川「酒処 つがる」のベーコンステーキ
900円(税込み)
「あの肉塊にまた会いたい!」そう思わせるターミナル駅のド穴場店
今にも長皿から這い出てきそうな姿が魔物感ありまくりな、品川「酒処 つがる」のベーコンステーキ。300gステーキ並みのデカ厚っぷりも狩猟本能をくすぐるのか、サラリーマンのグループがキャッキャしながらつついている姿をよく見かけます。いざ、ナイフを当てるとギューンと跳ね返すほどのむっちりボディには、スモーキーな炙り肉の旨みが凝縮。シャキシャキ千切りキャベツとの食感差を楽しみながらいただけば、ハイボール2、3杯はあっというまです。この名物メニューに加え、都会に染まりきっていないところも同店の愛されポイント。
野郎だらけの客層におよそ似つかわしくないファンシーな器が高確率で交じるところは、地元で飲んでいるようなホッとする気分にさせてくれるし、帰り際「階段気をつけてくださいね」と毎度女将が見送ってくれるところもあったかい気持ちになります。おそらく気分よく飲みすぎて、1階までの急な階段を滑り台と勘違いする輩が多いのでしょう。魔物は器の上だけでなく階段にも潜んでいるので、ぜひお気をつけください。
リポート/間中美希子