特集・連載
脱・フェミニン作戦! 伝統マリンボーダーなのにアーミーネック!?
老舗こそ今新鮮だ!! 何を着てもアリ!な今、トレンドは形をなさないケムリのようなもの。それより我らベーシック好きたるもの、時代を問わず着られる硬派な服選びをしたいものです。そこで狙うべきは、原点回帰の「老舗」の服。勝手知ったる老舗の新作なら、アップデートされた微差も大差となって新鮮に映る。ベーシックの安心と新鮮味を両取りできるのです!! この記事は特集・連載「老舗こそ今新鮮だ!!」#03です。
“首回り”を見せない作戦で脱・フェミニン
こんな男っぽく着られるバスクシャツあったの~!?と♂度高めのビギンスタッフが色めきたったのがコチラ。あそことあそこと並ぶバスクシャツブランドの老舗としてツウに愛される、仏・フィルーズダルボーの一着でございます!
ビームス ライツの別注によって生まれた本作の決め手は、アーミーなその色みと、中へコードをしのばせ一段高くした、英国軍のコマンドセーターに由来するネックにあり。このコードを絞ることで首回りの覗き具合が狭まり、バスクシャツにつきまとうフェミニンな趣を排除できるんですね♪
何の気ないようでいて、ちょっとした発明ともいえるこの一枚。一般的な丸編みではなく、ニット同様に横編み機で織られるヘヴィなリブ生地はタフネスも魅力ですから、ここはガシガシ着込んで、いい味に育ててくださいませ♡
ミリタリーライクな雰囲気でアウターを脱いでもサマになる
Fileuse d’Arvor×BEAMS LIGHTS
フィルーズダルボー×ビームス ライツのバスクシャツ
少し立ったネック裏にヘリンボーンテープを縫い付け、そこにコードを通した変則バスクシャツだ。厚手かつ伸縮性に優れ、洗う度にリブの地の目が立つヴィンテージ感ある素材を使用。1万6600円(ビームス ライツ 渋谷)
コマンドセーター由来のコード入りネック
男っぽさ満点の首元ニュアンスが!
“アーミー”な配色も新鮮。手に持ったユニバーサルオーバーオールのブルゾン9800円(ドリームワークス) デサント ポーズのパンツ2万5000円(デサント ブラン 代官山) アーバンリサーチ ロッソのシューズ1万2000円(アーバンリサーチ ロッソ ミント神戸店)
ブランド解説
Since 1927/フランス
知られざる第三のフランス製ボーダー!?
Fileuse d’Arvor
フィルーズダルボー
フランス北西部の港町、カンペールにて創業。仏海軍の空母のオフィシャルサプライヤーを務めていた実績を持ち、ワッペンはその旗章に由来する。今なおメイド・イン・フランス。
※表示価格は税抜き
[ビギン2019年5月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。