特集・連載
誰でも測れる！ スーツのベストなサイズ感ってナニ？
スーツ選びの実況中継 ビジネスシーンの多様化により、着こなしの自由度はUP♡ でも、その一方でスーツ選びの基準が曖昧になっているのも事実です。そこで、ドレス賢者のもとへ突撃取材を敢行！ 10万円以下という適正価格で、今一度“スーツのベーシック”を学びつつ、最適“買い”へ導きます！ この記事は特集・連載「スーツ選びの実況中継」#07です。
最重要点は胸のフィット感。「手のひらがス～ッと」がベスト！
スーツは肩で着る、は間違い!? 最もこだわるべきは胸回りだった！
オーバーシルエットが流行りとはいえ、それを仕事のスーツに取り入れるのはちょっと行きすぎ。端正なビズスタイルを築きたかったら、やっぱり体にジャストな一着を選ぶべきですよね。
てなわけで、日本のオーダーシーンを牽引する麻布テーラーに、スーツのサイジングでこだわるべきポイントを教えてもらいました。
「スーツは肩で着るなどと言われますが、我々オーダー店が重要視しているのは胸回りのフィット。胸回りがパツパツでもガバガバでも美しいスーツとならないし、肩幅や着丈などと違ってあとでお直しが利かないポイントでもありますから。
理想は、上着の内側に手がスーッと差し込めるくらいのゆとりがあるもの。胸回りの実寸との差寸は旬にもよりますが10〜15cm程度が適切かと。既製スーツを購入する際にも参考になさってください」（篠塚さん）。
もちろんオーダーなら胸回りを含め適正なフィットが得られ、体型補正も可能。ちなみに、麻布テーラーは4万円台からオーダーメニューを用意。オーダーに敷居の高さを感じていた人も、挑戦してみては？
教えてくれるのはこの方
麻布テーラー プレス
篠塚 剛さん
2012年入社。大宮店、銀座店を経て新宿店店長に。その後、親しみやすい人柄を買われてプレスに抜擢。スーツはクラシックが好み。
《スーツ弱虫マスイの実況中継》
サイズバランス編
《BEST BUY》
体型のクセをカバーするには最良の選択と心得よう！
AZABU TAILOR
麻布テーラーのオーダースーツ
お客様の要望を細やかにヒアリングしながら作り上げていく、麻布テーラーのパーソナルオーダースーツ。体型はもちろん、嗜好や職種によるニーズにも的確にフィットした理想の一着が仕立てられる。生地は約3000種からセレクトできる。4万円～〈オーダー価格・納期約6週間。写真のスーツは4万円〉（麻布テーラープレスルーム）
《STYLE CHECK》
適切なサイジングこそスーツを美しく着る基本
生地や仕立てが上質でも、サイズ感がその人に合っていないのでは台無し。決して美しいスーツ姿となりません。胸回りはもちろん、細やかなポイントにもぜひこだわってください。
《RIGHT SIZING》
ジャケットの袖丈は、両手をまっすぐ下ろした状態でシャツのカフが1～1.5cm程度のぞくくらいがベストだ。
ジャケットの上衿が首にしっかり吸い付いているものが望ましい。また肩のフィットもチェック。遊び着ではないのでドロップショルダーはご法度だ。
一時期尻が半分くらい見えるショート丈が流行ったが、クラシック回帰な今の気分にはそぐわない。尻が完全に隠れるサイズを選びたい。
パンツのダブル幅は4cmを基準とし、 身長に合わせて増減させよう。裾丈は靴の上でわずかにたわむくらいのハーフクッションがスマート。
※表示価格は税抜き
［ビギン2019年4月号の記事を再構成］スタッフクレジットは本誌をご覧ください。
