特集・連載
アナタはサバサバ? それともネチネチタイプ? どっちがお好き?~「インスタなえ旨メシ」Vol.20
インスタ萎え旨メシ 「インスタ萎え」という言葉があるとか。要するにインスタ映えしないモノ、場所をそう言うらしい。でもね、インスタ映え重視ばっかりってオカシイと思いません? とくにメシについては。本来メシって味が一番重要でしょ! ということで、インスタ映えはしないけど、とにかく本当においしいモノを発掘していこうと思っとるワケです! その地味ながらも圧倒的なウマさにみなさんもハマること間違いなし!!……かもね!? この記事は特集・連載「インスタ萎え旨メシ」#20です。
京都 上賀茂神社横「今井食堂」のさば煮定食
700円(税込み)
2018年のヒット商品のひとつ、サバ缶。そこかしこのスーパーやコンビニでは品切れ店が続出、供給が追いつかないためお詫びの札が掲げられるのも見慣れた光景となりました。
体にもイイし、缶詰のクオリティはぐんぐん上がってるし、もう缶詰さえあればいいや~なんて思ってません? でもね、モノにこだわりたいなら食べモノだってホンモノにこだわりたい。そんなアナタに食べてほしいのがこちら、京都は上賀茂神社に隣接する今井食堂のさば煮です。
どうです? この黒光りしたフォルム。肉業界では塊になったその見た目のインパクトから、しばしば肉のエアーズロックなんて言われますが、こちらはさながらサバのメテオラ(え?聞いたことない?)。たしかにエアーズロックほど大きさのインパクトはありませんが、背中の模様がまるでそそり立つ奇岩群のよう。古きよき昭和の薫り漂う銀皿の中に飛び散る煮汁なんてまったく意に介さず、小さくても堂々とそびえるその姿はまさに小さな巨人です。
地層のように締まった身は、これでもかというほどうまみがギュッと凝縮。見た目の脂っこさに反して、まったくしつこさないから白ごはんが進む進む。骨までほろほろなこのさば煮。なんでも長年継ぎ足した特製のタレで3日間かけてじっくり煮込むんだとか。
一口食べればもう虜。あんなにサバサバしてた自分がウソのようにネチネチしてた、なんて気づいた頃には時すでに遅し。もうアナタのサバ……そばから離れられなーい♥
争奪戦になったサバ缶サバイバルとは一線を画すさば煮。京都に観光の際には、名所、名跡からひと足延ばしてご賞味あれ。持ち帰りもできるので、鴨川のほとりで食べるもよし、帰り道のお供にもよし、見るも食べるも楽しめますよ。
「インスタ萎え」という言葉があるとか。要するにインスタ映えしないモノ、場所をそう言うらしい。でもね、インスタ映え重視ばっかりってオカシイと思いません? とくにメシについては。本来メシって味が一番重要でしょ! ということで、インスタ映えはしないけど、とにかく本当においしいモノを発掘していこうと思っとるワケです! その地味ながらも圧倒的なウマさにみなさんもハマること間違いなし!!……かもね!?
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