プロも絶賛!! 究極のDIYが生むイエティナ最強の保温力【後編】

かの有名な冒険家、植村直己氏が愛用した登山用靴下を手がけた兵庫県加古川市のニットメーカー、ワシオが2015年から展開する気鋭のファクトリーブランド「イエティナ」。多くのアウトドアフリークが信頼をおくその優れた保温力は、海外の極寒地でも耐え得るほど。昨年、ビギン本誌でもスウェットを紹介したところ大きな話題を呼びました。そんなイエティナから、ウール100％を使用した新たなスウェットを製作中との気になる一報が！　再びの名品誕生の予感に胸を躍らせつつ、どうせならイエティナ最強の保温力のヒミツを丸裸にしちゃおう!!と兵庫県にある工場へと急行しました！

受け継がれるDIY精神

【前編】でご紹介したイエティナ独自の起毛技術。それは一日編み機一台につき、たった8着分の生地しか編めない非効率なものでした。その効率を代償にイエティナが追求した保温力は評判に評判をよび、タウンユースから冬の過酷なスポーツシーンまで多くの人に愛用されています。
･･････と、もはやイエティナの代名詞となった起毛技術。でもじつはコレ、究極の“DIY”から成り立っているって知ってました？　「え、DIYってどういうこと？」って質問にお答えする前に、イエティナの生みの親であるワシオの歴史について少しだけ。

工場のある兵庫県加古川市の志方町は、日本で有数の靴下の産地。戦後、町民は農業を営むかたわら、自ら改造した編み機で靴下を作り生計を立てていたのだそう。その靴下を仕入れて卸業を営んでいたのがワシオです。’70年代、当時はまだ一般的でなかった起毛の基礎を創案した町の職人と同社の創業者が、起毛加工を施せる編み機を共同開発し特許を取得。これが今日に続くイエティナ独自の起毛技術のルーツというわけ。

開発されたこの編みながらに起毛加工が施せる機械は、販売終了した旧式の丸編み機を独自に改造したもの。工場内には、写真のようないかにも古めかしい編み機が並ぶ。それゆえ基礎になるものはないし、もちろんメンテナンスを請け負ってくれる業者もありません。そこで重要となってくるのが、編み機の「DIY」なんです！

じつはココの職人、編み機そのものの改造や修理までやってのけるんです。廃業する会社から部品を調達し、ときには自らそれに代わるパーツまで作ってしまう。だからディスクグラインダーや半田ごてなどの工具使いもお手のもの！　もちろん、機械の不調や気温・湿度の変化に伴うわずかな仕上がりの違いだって見逃しません。熟練の職人になると糸の張りや針の角度など寸単位の原因も一目で見極め、パパッと機械をいじっていつも通りの仕上がりに戻しちゃうんだそう。
このご時世、ここまでドロ臭い物作りをしているところってそうはお目にかかれないはず。でも、このドロ臭くて非効率な物作りの裏にある職人たちの熱量こそが、イエティナをイエティナたらしめる最強の保温力の源なんです！

職人が作ったパーツ

キャリア31年（!!）の職人。丁寧に仕上がりをチェック

【前編】では最強の保温力を生み出すイエティナ独自の起毛技術についてご紹介！

注目の新作＆ビギン新定番が登場！

イエティナ定番のプルオーバーフーディに新作が登場！　裏地には、メリノウールのなかでも上質なエクストラファインメリノウールを贅沢に100％使用。自慢の起毛加工により抜群の保温性を備え、フリースのようなフワッフワで柔らかい着心地に仕上げています。また、ムレにくく消臭効果のあるウールの特性が加わることで快適性はさらに向上。冬のアウトドアシーンでも活躍する機能性に、スッキリとした見た目で都会的に着こなせるファッション性も兼ね備えています。
じつはコレ、イエティナオンラインショップのみで販売予定だった限定モノ！　そこを無理言って今回だけ特別にビギン分をご用意いただきました！　数量限定ですので見逃し厳禁ですよ～！
↓12月15日より発売。入荷お知らせ申込受付中です

＼感動のあまりソックスver.も作っちゃいました！／