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歴代ビギンのブリーフィング記事イメージ

ブリーフィングの魅力にいち早く気づき、どこよりも情熱的に紹介してきたビギン。僭越ながら、両者はともに成長してきた戦友のような間柄と自負しております。ここでは長年の蜜月を振り返るべく、両者のトップが対談。今だからできる濃ゆい話、ファン必読です!!

 

対談したのはこの2人

小雀さん、ミツキ写真

(左)ブリーフィング デザイナー 小雀新秀さん

ブリーフィングを手掛けるため、1997年にセルツ(※当時の社名)に入社。製品はもちろん、ブランドコンセプトや方向性までデザインしている最重要人物だ。ミツキとは旧知の間柄。

(右)ビギン編集長 ミツキ

本誌10代目編集長。2000年に雑誌編集の道に飛び込み、当時よりブリーフィングの取材に注力。生産背景=ストーリーがしっかり語れる骨太なアイテムとアン肝をこよなく愛する

 

意外と立ち位置が近い!?
ブリーフィングとビギン

ミツキ(以下、ミ) お久しぶりです! 今日はブリーフィングとビギンがいかに相思相愛かを熱く語り合いましょう。

小雀(以下、小) ミツキくんが現場でバリバリやってた頃は、それこそ毎月のように会ってたんだけどなー(笑)。

 意地悪言わないでください!(汗)。

ボクがブリーフィングの存在を知ったのはまさに駆け出しの頃で、9・11のテロで生産ストップしていたことを知って、いったいどんな背景で作られてるんだ!?と。以来、追っかけてます。

 その頃はまだ雑誌にあまり取り上げられていなかったんだよね。そんななか、ビギンでは当時のコヂマ編集長がウチの商品を盛んに紹介してくれた。
 

ミルスペックという言葉は、ブリーフィングが広めた

ミツキ写真
ミツキ

 ボクらがブリーフィングにシビれたのは、まずは本物のミリタリー製品を手掛ける米国の工場で作られているという部分。もちろん製品の完成度も高かった。

シンプルな機能美に徹しつつ、レッドラインや、下にMADE IN USAと記載されるブランドタグなどがちょっとしたアイコンになっているのもカッチョよかった。

これにくすぐられない男はいないと思ってたら、案の定みんな飛び付きましたね(笑)。ちなみにミルスペックという言葉、一般の人にまで知らしめたのはブリーフィングの功績が大!だと考えています。

 とはいえ我々としてはミリタリー鞄を目指していたわけじゃなくて。本格的なミリタリーの生産背景を生かしたタウンユースの鞄を作りたかったんです。

これって、ちょっとビギンの立ち位置と似ているかもしれませんね。いろんなことをマニアックに掘り下げつつ、必ずファッションに落とし込んでいるから。実際に相性もいいようで、掲載されると反響も大きかった。
 

ビギンに掲載されると会社の電話が鳴り止まなかった

小雀さん写真
小雀さん

 ところで小雀さんが最初に手応えを感じたモデルは何ですか?

 プロテクショントートかな。当時男の人はこういうトートをあまり持たなかったのに、ビジネス用として最初からとても好評を博しましたから。

 ボクはB4ライナーが衝撃でした。スーツで持てるミリタリーって新しかったな~。個人的にも好きで、ビギンでもずっと名作として推してきました。

 ビジネススタイルがどんどんカジュアルにシフトしたのも追い風だったんでしょうね。20年前だったらスーツには革鞄が定石で、こういうナイロン鞄を持つことは考えられなかった。

 今やスーツにリュックも当たり前の時代になっていますからね。

 ただ仕事で使うかぎり、ある程度の“オフィシャル感”は必要。ウチの場合、そこを保証するひとつの要素がハリのあるバリスティックなのかも。

 最初はカジュアルな素材だと思ったんですが、この素材だからこそオンオフ兼用が叶うんでしょうね。最後にブランドとしての今後の展望は?

 鞄は道具ですから、その時々のファッションや持ち物などにより、求められる形やサイズ、素材が変わるのは仕方ないと思うんです。

ただ我々としてはミリタリズムという根幹は失いたくない。それこそブリーフィングがブリーフィングたる所以ですからね。

 これからも楽しみです!

 

小雀’s 思い出BEST3

 
ビギン2008年11月号

BEST1 2008年11月号
わざわざ米国の現地工場まで取材に行ってもらったんですよね。正直ここまでするのはビギンくらいですが(笑)、なかなか見られない工場ですし、自分としても感慨深い企画でした。

 
ビギン2010年11月号

BEST2 2010年11月号
UAとビームスに加えて編集担当(ミツキ)という、ブランドと関わりが強い3人の座談会が印象的でした。今回の特集冒頭で松井さんも出られるんですよね。あ~、懐かしい~(笑)。

 
ビギン2007年6月号

BEST3 2007年6月号
現在のブリーフィングを代表するアイテムのひとつになったキャリー。栄えあるBB10の第1位に選んでいただいたことが、その第一歩になっていたんだなーと改めて思いました。

 

ミツキ’s 思い出BEST3

 
ビギン2010年11月号

BEST1 2010年11月号
このときは、個人的にブリーフィングについて思っていることが全部言えたんです。スーツに合うミリタリー、B-4ライナーの素晴らしさ、って今日も同じようなこと言ってる!

 
ビギン2013年11月号

BEST2 2013年11月号
今までたくさんブリーフィングの記事を作ってきましたが、誌面のカッコよさで一番気に入っているのが、ミッドナイトを紹介したコレ。ま、結局は商品がいいからですけどね~。

 
ビギン2007年11月号

BEST3 2007年11月号
デイトリッパーとかランスとか、カッコいいモデル名も人気の理由だと思ってます。声に出して言いたくなるし、愛着も深まりません? 我ながら目のつけどころがいいですね!(笑)

 

対談に出てきた重要ワードを解説

テロで生産ストップ
この時期、ブリーフィング生産を担う軍需工場へ米軍からの発注が殺到。生産がほぼ不可能になった。

コヂマ編集長
モノの本質を追求し、その生産背景をキチンと伝えるという本誌の基本姿勢を固めた7代目編集

レッドライン
全製品に共通する〝赤耳.付きのウェビングテーブのこと。補強の役割も果たすブランドアイコンだ。

ミルスペック
ミリタリー・スペシフィケーション(米軍仕様書)の略で、厳格な軍規格をパスしているという意味

プロテクショントート
前・後胴にパッドを内装した名作トート。PCを安全に携行できるほか、自立するところもウケた

B4ライナー
個性的なポケット配置はもちろん、抜群の機能性からずっと売り上げNo.1に君臨する傑作ブリーフ。

スーツで持てるミリタリー
ブリーフィングが登場するまで、ミリタリーテイストな鞄で仕事に胸張って使えるものは皆無だった。

 

※表示価格は税抜き


[ビギン2018年11月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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