次は“定番デニム”の30年分の歴史を、過去のビギン本誌とあわせてサクッと振返ってみましょう! 最新だけでなく過去のトレンドまでおさえておけば、今日からあなたもデニム通に……!?
1990~
「レプリカブーム」
1993年8月号
ヴィンテージ原理主義はカッコわるいと皆が気づいた
ヴィンテージデニムを闇雲にありがたがる風潮が続くなか、「レプリカならその値段以下で2本買える!」とビギンが啓蒙。すると、ジャストサイズで穿ける、扱いに気を使わなくていい、ガンガン洗えるからクサくない、という当たり前の利点に改めて気づく人が増加。
当時ドゥニームをはじめ国産デニムの品質が飛躍的に向上していたこともあり、にわかにレプリカ旋風が巻き起こった。
トレンドサイドストーリー(1990〜)
「インポート」
1990年1月号
インポート、とくにイタリアやフランスなどヨーロッパ製デニムがスマッシュヒット。意外とこなれた価格も人気の要因だった。
トレンドサイドストーリー(1990~)
「リーバイス66系」
1998年7月号
大人っぽく穿けるとして、リーバイス501の66モデル人気が再燃。他社からもこのチョイ細シルエットを模したモデルが続々登場した。
2000~
「セレブ系デニム」
2005年5月号
最旬の美脚シルエットと誰もが絶賛してました!
ハリウッドセレブたちがこぞって穿いていたお値段高めのデニムを、ビギンが“セレブ系デニム”とカテゴライズ。股上が浅く、細身&フレアぎみのシルエットは脚長効果抜群!と毎号のように特集した。
今見るとちょいイタい感じもするが、当時は確実にこれがイケていたのだ。あの当時トゥルーレリジョンをはじめ新進ブランドがブイブイ言わせてたけど、今はどうしてるんでしょうか?
トレンドサイドストーリー(2000〜)
「ダメージ」
2002年4月号
本物のヴィンテージに肉薄する迫真のダメージ加工を施したデニムが続々登場。その多彩な加工技を詳細に解説した本誌記事も話題に。
トレンドサイドストーリー(2000〜)
「バックシャン」
2005年4月号
当時流行りの短丈ジャケットには、尻ポケットの大きさや位置、ステッチなどに凝った“バックシャン”デニムが効くと紹介。
2010~
「スリムテーパード」
2014年7月号
骨太なのに洗練シルエット。そのギャップに萌えた!
当時はまだファッション全体がタイト傾向を強めており、それに合わせてデニムも細身が人気を博していた。帝王リーバイスも新型501やテーパードフィットの508などをリリース。なかでもビギンが痺れたのが511だった。
リーバイスらしい骨太感を残しつつ、キレイめなジャケットとの相性も抜群の洗練されたスリムテーパードで仕立て、たちまちジーンズの新定番の座に上り詰めた。
トレンドサイドストーリー(2010〜)
「薄リジッド」
2014年5月号
濃紺ほど印象が重くなく、色落ちデニムほどラフじゃない絶妙な色調で注目されたのがこちら。明るい色のトップスと相性最高だった。
トレンドサイドストーリー(2010〜)
「シックカラー」
2018年7月号
色使いを抑えたミニマル&クリーンな着こなしにハマるとして、ブラックやグレーデニムの人気が復復権。今もその流れは継続中だ。
※表示価格は税抜き
[ビギン2018年11月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。