あの伊勢丹も熱視線!? 革靴のプロだけが知っている「PALOMO」に乗り遅れるな!
名だたる世界的ブランドの靴を手掛けてきた、実力派ファクトリーブランドが日本に初上陸するらしい。でもそのブランド、ほぼ情報が出回ってないのに、伊勢丹の超目利きバイヤーが惚れ込んで展開するらしい。そんな情報を聞きつけたマツエダが、我先に真相をつかむべく伊勢丹に突撃してきました!

創業70年目で初来日
理由ある高品質&低価格

●伊勢丹新宿店紳士靴バイヤー 福島成博さん(中):革小物をはじめとする紳士雑貨のバイヤーを経て、現在は紳士靴を担当。2025年、先輩にあたる鏡さんと共に、パロモの噂を聞きつけ興味を持った一人。
●Begin編集部 マツエダ(右):イタリア、料理、バスケを愛する編集部一の若手。学生時代からクラシカルなスニーカーが大好物だったが、ビギン編集部に入って革靴の魅力に目覚める。
なんとレザーとソールまで一貫生産!
マツエダ 本日はよろしくお願いします! 僕、まだ靴の取材経験が少なく、ビギンらしい靴のいいネタを先取りしてみたくて……。このたびは誰よりもどこよりも早くと、取材を申し込みました!
福島 きっといい先取りニュースになると思いますよ!
マツエダ お願いします! ではお聞きしたいのが、パロモというブランドです。下調べしてもあまり情報が出てこなく、中米のファクトリーブランドとはあったのですが、お国はどこなんですか?
鏡 エルサルバドルです。創業は1953年。アメリカから移住してきたロベルト・パロモ・H氏が、エルサルバドルの人たちに向けて、「高品質でありつつ、手の届く価格の靴を届けたい」という思いから始めたそうです。
マツエダ へ~。エルサルバドルは製靴産業が盛んなんですか?
鏡 いえ、盛んというわけではなく、パロモと数社と聞いています。ただパロモの情熱はすごかったそうで、米国から靴職人を呼び寄せ、技術の伝承、普及に努めたそうです。またワークブーツからドレスシューズまで幅広い靴を作ることができ、世界的なブランドから高い評価を得るようになりました。代表的なものだと世界的スターが履いたローファー。これも米国の靴職人が伝えた、ハンドモカシンの技術があったからこそ。パロモのファクトリーには、今や米国でも希少な、ハンドモカシン靴を作る職人が多くいるそうです。
マツエダ そんな背景があったんですね~!

福島 さらにすごいのが、タンナーだけでなく、ソール製造工場まで自社で持っていること。レザーソールはもちろん、ラバーソールまで自社生産が可能で、靴づくりをほぼすべて自社完結できます。
マツエダ こうした本格靴を手がけるメーカーで、ここまで一貫した生産体制を持つところって、世界的にもすごく珍しいですよね。
福島 パロモならではの大きな強みだと思います。
品質とコスパが文句なしファッションの感性も◎
マツエダ 生産体制はプロダクトの出来を左右するものですか?
福島 たしかなクオリティコントロール、また価格のよさにもつながります。このご時世でも、パロモは例えばローファーが6万円台。作りも素晴らしく、土踏まずのアーチがしっかりとあって、かかとが抜けづらくフィット感がいい。インソールにクッションが効き、良質なラバーソールで屈曲性よく、最初からとにかく履きやすいんです。またオーセンティックなのに、程よい抜け感があるのも魅力のひとつですね。
パロモのボートシューズ(左)、ペニーローファー(中央)、キャップトウブーツ(右)

パロモはあらゆる靴の製法ができることも強み。ローファーとボートシューズは熟練のハンドモカシン製法。キャップトウブーツは履くほどに足に馴染むグッドイヤー製法だ。いずれも屈曲性とグリップに優れた自社製ラバーソールを使い、街履きにも実用的。この他、サイドゴアブーツやダービーなども揃う。右から13万2000円、6万8200円、6万8200円。


マツエダ たしかにこういうローファーはなかったかもしれません。
鏡 雰囲気のよさだと、ボートシューズとブーツに使うオイルヌバックが一推しです。この革ももれなく自慢の自社製で、スエードよりマットな粗野感がちょうどいい。レースアップブーツでも無骨過ぎないから、装いに取り入れやすいんです。このオイルヌバックはパロモのアイコンになると思います。あとブーツの筒が、直線でなく曲線ですよね? このおかげでフィット感よく、パンツの裾が干渉しにくい。つまりブーツとしての見映えではなく、履く人のために作ってる。“ファッション感覚”もあるんですよ。


福島 このバランスにすごく可能性を感じます。僕らとしては“次なる本物のシューズブランド”を見つけた。そんな認識ですね。
マツエダ たしかに予感満点! 靴好きをはじめ、これから本格靴を履きたい若者にも知ってほしい、青田買いの極上ネタですね!!
※表示価格は税込み
写真/工藤 恒(アルフォース) 文/桐田政隆