【今さら聞けない】二大Gパンブランド「LEVI’S」と「Lee」に学ぶデニムの起源
誰もが知っているあの「定番」にまつわる常識からウンチクまで、分かりやすくサクッとお勉強! 今回のテーマは、ファッション史上最大の発明品「ジーンズ」です。

アメリカ開拓時代を共に生きたGパンを代表する二大デニム
“ベストジーニスト”という言葉があるほど、今やファッションアイテムとして愛されるデニムパンツ。それはこの2ブランドのモノづくりから生まれた賜物だったのです。
“鋲”からスタートした
デニムパンツの教科書


LEVI’S[リーバイス]
リーバイス®ビンテージ クロージング1955 501®
1947年モデルからクラシックな特徴を受け継いだ一本。ウエスト調整手段はベルトループのみで、バックポケットに隠しリベットなどのヴィンテージディテールが施されている。4万1800円(リーバイ・ストラウス ジャパン)

LEVI’S[リーバイス]
リーバイス®ビンテージ クロージング1947 501®
第二次世界大戦後、配給制度が終わり501®のディテールが戻ってきたのと同時に、シンチバックやサスペンダーボタンなどのディテールを削ぎ落とした1947年モデルを再現。 4万1800円(リーバイ・ストラウス ジャパン)





LEVI’S[リーバイス]

1853年にリーバイ・ストラウス氏が、馬車の幌や衣類のコットンキャンバスなどを販売する雑貨店を開業。のちに金鉱掘りなどの需要に応えるべくキャンバス地のワークパンツを仕立てたことが、リーバイス社誕生のきっかけに。革パッチの「ツーホースマーク」は馬がパンツを引っ張っても引き裂けない耐久性を意味する。
かの名優を虜にした
伊達じゃない伊達なデニム


Lee[リー]
101カウボーイ
1925年に誕生した「101」をジップ仕様にした「101-Z」。その初期モデルを基にストレートシルエットで表現。角ポケ、シンチバックなどのディテールを盛り込んだ一本だ。3万800円(エドウイン・カスタマーサービス)

Lee[リー]
101 ライダース
ボタンフライ仕様のベーシックな「101」に、カウボーイ期の名残であるシンチバックを合わせたオリジナルモデル。生地はカイハラオリジナルの左綾セルビッジデニムを採用。3万800円(エドウイン・カスタマーサービス)






Lee[リー]

創業当初は食品と雑貨を扱う卸売業だったが、仕入れ先のワークウェアの納期遅延を機に、自社で製造をスタート。1925年にカウボーイ向けの「101」を発売し、ジーンズに初めてジッパーを導入。「左綾デニム」や、馬鞍を傷つけない「スレッドリベット」など、独自の技術を次々と確立した。ジェームズ・ディーンも愛用。
もっと知っ得コラム①
意外にも忘れがちなデニムパンツの定義
ジーンズを定義づける条件は、大きく分けて3つあります。ひとつは「5ポケット」というデザイン、もうひとつは「インディゴデニム」という素材で、一般的にはこれらが揃えばジーンズと思われることがしばしば。しかし、意外にも忘れがちな最後の条件、「リベットによるポケット補強」という製法こそ、じつはジーンズをジーンズたらしめる最大の特徴です。

もっと知っ得コラム②
デニムパンツの起源はまさかのリベットに!?
服飾の長い歴史のなかで進化してきたジーンズは、前述したように、リベット補強の発明をジーンズの起源とする説が、もっとも支持されています。それは1871年、ネバダ州リノでテーラーを営んでいたヤコブ・デイヴィスによって発明されました。

服以外に馬具やテントなども手掛けていた彼は、注文された作業ズボンのポケットをたまたまリベットで補強することを考えつき、これが瞬く間に大評判に。そこでデイヴィスは、生地を仕入れていたサンフランシスコのリーバイ・ストラウス社に相談し、共同で特許申請することを決意。1873年に認められ、その年からリーバイスによって生産されることになりました。
こうして誕生した“リベット補強されたワークパンツ”は、その丈夫さから当時ゴールドラッシュによって急増した金鉱掘りたちの間でまず大ヒット。当初はブラウンダック製なども作られていましたが、やがて素材はインディゴデニムに統一され、年を追うごとにディテールも変化していきました。
※表示価格は税込み
[ビギン2026年11月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。
