【スーツスクエア バイヤーが解説】ビジネス靴の現在地と今選ぶべき最適解

【BESTスニーカー会議 2026】
多様化が叫ばれるこのご時世、スニーカートレンドも例外にあらず。かつてのような一強トレンドは鳴りを潜め、ジャンルをまたいで多種多様なトレンドが乱立する、いわば“スニーカー大洪水時代”を迎えています。そこで今回のビギンは「BESTスニーカー会議2026」と題して、各界からスニーカー有識者を召喚。スニーカー愛あふれるアツい会議を通じて、間違いのないBESTスニーカーを導き出します!
スーツ店が考えた
ON/OFF靴の現在地
スニーファーのような靴が台頭してきた背景には、ビジネススタイルの劇的な変化も当然大きく関係しています。スーツスクエアのバイヤーや企画ディレクターとして長年、仕事服と靴の変遷を最前線で見続けてきた藤長 淳さんに、そのあたりを改めて解説していただきました!
「今らしいローファーならコッチもどうぞ♪」
スーツスクエア バイヤー
藤長 淳さん
某アパレルにて様々なブランドのチーフプランナーを務めたのちに青山商事へ。その冴えたセンスでスーツスクエアおよびユニバーサルランゲージのバイヤーや企画ディレクターとしてヒットを連発、様々なブランドとのコラボも手がける。時計好きで有名。
「スニーカー以上本格靴未満がビズ視点の基軸になった」
スーツにストレートチップ、もしくはブローグ靴を履く。ご存知の通り、これが一昔前の日本の王道的なビジネススタイルでした。ローファーはオシャレに敏感な人が、ハズしで履く感じでしたね。
それがクールビズやウォームビズが奨励されたあたりから、ビジネススタイルのカジュアル化が加速。決定的だったのはコロナ禍です。カッチリしたテーラード服は敬遠され、代わりにジャージーや機能系素材のジャケットやセットアップばかりが売れる。スニーカー通勤も一般化し、ビジネス靴も、オンオフ兼用というか、スニーカー以上本格靴未満の靴が人気を博すようになるんです。
ウチがコール ハーンさんとコラボしたのもその頃です。キャップトウやUチップのデザインでありながら、程よくカジュアル感があり、履き心地はスニーカー並み。これが予想以上にバカ売れし、その後に出したローファー型も大ヒットでした。
昨年も機能素材のセットアップなどをリーズナブルに展開する「パフォーマンス」シリーズから、スニーカーソールの上にローファーのアッパーを乗せた靴をU-1万円で出し、大好評を博しました。でも、スーツ店としては、ちょっとオフに振りすぎたかなとも。
とくに最近は、スーツやタイドアップのお洒落を改めて楽しみたいというマインドの人が徐々に戻ってきた。としたら、我々がそこに合うクラシックな風格を備えた靴を用意しなくてどうするんだと(笑)。
もちろん快適な履き心地や、オフでも履けるという美点はそのままで。そこでリリースしたのが、アンラインド仕立てで、軽いラバーソールを装着したご覧のローファーです。今回ビギンさんが提案するスニーファーとは毛色が違いますが、これもまた今らしいローファーの姿と自負しています。

UNIVERSAL LANGUAGE navy label[ユニバーサル ランゲージ ネイビー レーベル]
アンラインド ローファー
アッパーの柔らかさを最大限味わえるアンラインド(裏地なし)仕様と、返りのいいマッケイ製法や軽量なエクストラライトソールが相まって、快適な履き心地を叶えた。各1万9690円(スーツスクエア TOKYO GINZA店)
履き始めから足になじみ屈曲性も高いアンラインド仕様
メゾンも採用するエクストラライトソール
本誌でON/OFF靴の変遷をオサライ
【2020年10月号】カジュアルに履けるドレス靴として人気に

ザ・スーツカンパニー(スーツスクエアの前身)とコール ハーンとの初のコラボ作。ドレス顔なのにスニーカー感覚で履け、デニムとも相性抜群と紹介したところ、大ヒット!
【2025年5月号】スニーファーのトレンドを先取り!

表面を樹脂でコーティングしたレザーと、軽くて歩きやすいEVAインジェクションソールをサイドマッケイ製法で縫い付けた1足。U−8000円という驚異の価格も大きな話題に。
※表示価格は税込み
[ビギン2026年4月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。
