2026年スニーカー″4大テーマ”発表!今年は何が来る?

【BESTスニーカー会議 2026】
多様化が叫ばれるこのご時世、スニーカートレンドも例外にあらず。かつてのような一強トレンドは鳴りを潜め、ジャンルをまたいで多種多様なトレンドが乱立する、いわば“スニーカー大洪水時代”を迎えています。そこで今回のビギンは「BESTスニーカー会議2026」と題して、各界からスニーカー有識者を召喚。スニーカー愛あふれるアツい会議を通じて、間違いのないBESTスニーカーを導き出します!
盛り上がりすぎて失敬(笑)これまでのトレンドを振り返ったところで……
2026スニーカーの4大テーマを語る!
スニーカー大洪水時代のBESTを見出すべく、ビギンが総力を挙げて集めたスニーカーたち。そこからは、いま時代が求める4つのテーマが浮かび上がりました。ここ30年のトレンドを振り返ったところで、引き続きスニーカー有識者の御三方に、この4大テーマについて考察していただきましょう!
元スニーカーショップ店員! 芸能界屈指のスニーカー好き
カミナリ
石田たくみさん
1988年、茨城県生まれ。中学校の同級生、竹内まなぶさんとともに2011年にコンビ結成。茨城弁のどつきツッコミで人気を博す。バスケを通じてスニーカー愛に目覚め、下積み時代に原宿「チャプター」にてアルバイトをした経験アリ!
日本が世界に誇る名ショップのブレーン
ミタスニーカーズ ディレクター
国井栄之さん
1976年、東京都生まれ。ハイテクブーム黎明期である1996年に、上野「ミタスニーカーズ」へ入社。手掛ける数多の別注が、世界中のスニーカーフリークから支持を集める。鋭い分析力で、メディアからの信頼も厚い。
“ベーシック”を知り尽くした敏腕スタイリスト
スタイリスト
武内雅英さん
1977年、長野県生まれ。ビギンの編集者を経てスタイリストとなった経歴を持つ。ドレス、カジュアル双方に精通し、ベーシックに根差したスタイル提案に定評あり。ファーストスニーカーは兄から譲り受けたケースイス。
テーマ1
オシャレ&快適を両得する【RUN】

──やはりサロモンは人気?
国井 そうですね。とりわけゴアテックス搭載のXT-6は、不動の人気を誇ります。サロモン人気はやはり、マルジェラのコラボの影響が大きかったですかね。
武内 ええ、そう思います。
国井 ただ個人的には、パリで見かけた、子どもを迎えに行くお母さんが、ママチャリに乗りながらサロモンを履いていたのがすごくカッコいいと思いました。当地のリアルな履き方って魅力的に映る。
たくみ 僕はまだ履いたことないですが、最近は技術さんとか仕事で履いている人をよく見ますね。やっぱり履き心地がいいのかな。
「サロモンは業界でも履いている人が増えましたね〜」

武内 スタイリングでは足元に色を取り入れるときや、細いパンツにボリュームを添えるのに使ったりしますね。ただ、洋服の流れにもよるからルールはなくて。国井さんの言うように、リアルな履き方が一番カッコいいと思います。
──ホカも人気ですね。トレランというジャンルが台頭している?
国井 ランニングがビジネスとして世界的に大きくなっていますから、ランが幹だとすると、枝葉としてトレランがある感じですね。
──「ラン」をひと括りにするとどんな変化を感じられますか?
国井 スポーツとライフスタイルの垣根が、どんどんなくなっているのを感じます。弊社でもオールデイウェアのために設計されたニューバランスのパフォーマンスモデルを、サンズさんとの別注で製作したり。いろいろなものがクロスしているのが楽しいですね。
テーマ2
仕事でも私服でも履ける“ローファー顔”が増殖中!【ON⇄OFF】

──ローファー型のスニーカー、いわゆるスニーファーです。
国井 昔からあるジャンルですが、まさかここまで皆打ち出してくるとは思いませんでしたね。
たくみ コンバースにも昔からありますよね? 履いてました。
国井 ええ、ヴァンズとかバルカナイズド製法のスニーカーを作るブランドはやっていました。
武内 スニーカーの気分うんぬんというより、時代の変化から注目されている存在ですよね。必ずしもタイを締めなくていい、セットアップで仕事する人が増えた現代にあって、凄く使い勝手がいいですから。これをオン・オフ履こうというのもいい提案だと思います。
「ノーネクタイが定番化した現代にマッチしています」

たくみ スーツ着ているのに普通のスポーツスニーカー履いている人もいますからね。でもそういう人を見ると一緒に仕事して大丈夫か!? と心配になったりする。革靴履くのがイヤでそうしてると思うんですけど、そういう人こそコレ履いたらいいのにって思いますね。
国井 足元って見られますからね。革靴を履いていた人がコレを履くことで、スニーカーに興味を持ってほしいという思いもあります。
武内 価格帯としてはローファーよりも手頃ですし、チャレンジしやすいのも魅力じゃないかな。
国井 そうですね。最後に1点だけ。作り手の立場でいうと、ローファー型の靴ってフィッティングがとても難しいんですよ。だから、馴染みのブランドのスニーカーであっても、実際に履いてから購入されることをオススメします。
テーマ3
一周回って、ビジュいいじゃん【REVIVAL】

──2000年の前後、いわゆるY2Kのスニーカーも元気です。
たくみ ソールの横に穴が空いたこのミズノのスニーカー(ウェーブ プロフェシー)は、インパクトありますね。ふとナイキのショックスを思い出しました。実際に昔あったモデルなんですか?
国井 はい。ミズノはそもそもがスポーツ用品を作る会社なので、跳び箱の跳躍板とかそういう世界で培った知見が詰まったモデルですね。南米などの海外ではやんちゃな人たちに人気だったりします。
武内 正直、スタイリングは難しいけれど、プロダクトとしての顔はいい。若い人ほど上手く着こなしに取り入れている印象です。
──アシックスのゲルカヤノ人気も男女を問わず人気と聞きます。
国井 ここ数年ずっと売れていて。“いなたい”スニーカーの筆頭ですね。最盛期よりは落ち着きましたが、だからこそ“定番”として履きやすい。こうした幹となるモデルは、今後も残るはずです。
「”幹”となるモデルは今後も残っていくはず」

──レトロなロープロファイルのスニーカーも目立ちますね。
国井 ええ、アディダスのサンバから人気に火が付いて。プーマのスピードキャットはプロモーションが功を奏した感じもありますが、由来であるモータースポーツ人気もあって、引き続き売れています。女性が言うにはロープロファイルは足が綺麗に見えるそうですよ。
たくみ へぇ、気にしたことなかった(笑)。厚底より薄底に馴染みある世代だから、ぺちゃんこ靴は安心して履けてイイですね。
テーマ4
安心感がありつつ新鮮見え!【UPDATE】

──最近、ビブラムの黄色いロゴを見る機会も増えました。
国井 ゴアテックスもそうですが、ゴープコア(高機能なアウトドア要素を日常に取り入れる)のトレンドが大きいですね。誰もが知るプラスαの機能をオンする、そこにハマっているのかと。
たくみ ビブラムって昔は好きな人間だけ知ってる存在だったから、少し寂しい気持ちも!? ありますね。また1個自分らの言葉減るなって。
──ビブラムソールがスニーカーのパンチラインになってますね。
たくみ パンチラインって言葉も、昔は芸人じゃ自分らくらいしか使ってなかったんすよ(笑)。
──エアフォース1にもゴアテックス × ビブラムソールのアップデートモデルが登場しました。
武内 これイイですね。ファッション軸とはちょっと違う、機能性を求めて買った人がスニーカーにハマるきっかけにもなりそうだし。
国井 スニーカーの違いって本質は機能性だと思うんです。だから、そこに惹かれて買ってくれるのは、スニーカー屋冥利に尽きますね!
※表示価格は税込み
[ビギン2026年4月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。
