【ミズノ】ダウン超え!? 新素材「テックフィルブレスサーモ」コート
アウター選び。それは、服好きにとって一年で一番テンションがアガる買い物でしょう。と同時に、冬服の大本命ゆえ、それなりの投資も必要だし絶対失敗したくない……。そこで本特集では、物価高や景気の良し悪しも吹っ飛ぶような珠玉のアウターを厳選！ 必ずアガりの一着が見つかりますよ！
Beat Down!?（ビート ダウン!?）
ダウンに代わる新素材は「テックフィルブレスサーモ」だ！
ミズノ開発者の執念が生んだ、ダウンより温かい化繊中綿（※1）
ダウンに追いつけ追い越せと研究を重ね15年超。ついに完成したんです。ダウンより温かい（※2）と言い切れる夢の中綿「テックフィルブレスサーモ」が!!
30年以上愛されてきた吸湿発熱繊維「ブレスサーモ」を中綿に加工したものですが、ブレスサーモ繊維は単体だと強度が低いため、まずはポリエステルを83％ほど混ぜます。
で、ここからが慧眼。水鳥の身体は羽毛が幾層にも重なっているという生物的特徴を参考に、薄いシート状の中綿を幾層も重ねて嵩を出すアイデアを思いつきます。
もっとも同様の中綿素材は他にもありますが、ミズノが腐心したのは、積層して保形する際に樹脂を使用しない、という点。だから天然の羽毛のようなふんわりとした風合いになるんですね。作り方は社外秘ですが、製造速度や加熱の塩梅を試行錯誤し実現にこぎつけたそう。
ちなみに「羽毛は水に浮く」という特徴もマネて、ブレスサーモには繊維原綿段階で予め疎水加工をオン。吸湿発熱はするが吸水しにくい繊維にすることで、湿潤時の保温性低下も回避できるってワケです。新素材の戦闘力、ぜひ身をもって体感してほしい！
（※1）素材性能です。綿の一部にテックフィルブレスサーモを使用しています。 20℃ 65% RH環境下において、KESサーモラボⅡにて20×20cmの試料の保温性を比較対象品 テックフィルブレスサーモ綿、比較品 ダウン（650FP ダウン90%）
（※2）ミズノ調べ
MIZUNO［ミズノ］
テックフィルブレスサーモインサレーテッドコート
“SNOW JAPAN”こと公益財団法人全日本スキー連盟向けアウターでデビューしたテックフィルブレスサーモを街着顔のアウターへと封入。スタイリッシュなシルエットながら、温かいコートに仕上がっている。さらに濡れにも強く、洗濯可と、スポーティなシーンでも不足のないスペックだ。黒、キャメル。XS～3XL。各5万5000円（ミズノお客様相談センター）
①体温を反射して保温する「リフレクションギア」
②脇のムレを軽減するベンチレーション
③水を弾きやすい生地ゆえ水滴もご覧の通り
④スマホが迷子にならないポケット内ポケット
⑤隙間風をブロックする二重袖仕様
薄手ニットに羽織るだけで真冬も乗り切れる
アスペジのニット4万9500円（トヨダトレーディング プレスルーム）、ピルグリム サーフ＋サプライのパンツ2万2000円（ピルグリム サーフ＋サプライ東京）、ティンバーランドの靴3万800 円（VFジャパン）、パッカーズ エクイップメントの鞄1万7600 円（ヘムトPR）
テックフィルブレスサーモがダウンに打ち勝つ3カウント
①ダウンよりHOT！
KESサーモラボⅡという測定器で素材の保温性を計測したところ、ダウンよりも高いクロー値（保温性の指標）程度を叩き出した！
②水を吸収しにくい素材！
ブレスサーモ原綿
ブレスサーモ繊維を疎水加工して使用。湿気を吸う（→発熱する）けれども、水は吸わない、ホットな繊維へとパワーアップ！
③洗えてうれしい♪
シート状の綿の繊維同士が絡み合う構造を採用。羽毛ほどコンパクトに圧縮はできないものの、復元性に優れるので、洗濯耐性は高し。
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※表示価格は税込み
［ビギン2026年1月号の記事を再構成］スタッフクレジットは本誌をご覧ください。
