【迷ったらコレ見て】国別“定番ローファー”完全保存版カタログ

【迷ったらまず見てほしい国別定番ローファーカタログ】
ローファーについて一通り学んだところで、さて、何を買いましょう。各国に見られるローファーの特長と代表作をまとめてみたので、新たなパートナー探しにご参考ください♪
AMERICA
モカシンとグッドイヤーに大別可能。デザインや木型はベーシックで顔は短め。
マイケルも愛した永遠の名作!

SEBAGO[セバゴ]
クラシック・ダン
マイケル・ジャクソンが愛したペニーローファーの名作。つま先が短く丸みを帯びたショートノーズ、着脱を楽にするかかと部分のつまみ縫いキッカーバックなど、昔から変わらないデザインがまさにクラシック。 5万600円(トヨダトレーディング プレスルーム)
クラシックとモダンの快適な融合

Cole Haan[コール ハーン]
アメリカンクラシックス ペニー ローファー ジャパン リュクス エディション
昔からのラウンドトウのシルエットと現代的なソールのプロポーションを掛け合わせた、クラシックとモダンが融合したローファー。柔軟性に富むフットベッドでクッション性もバツグン。なめらかなレザーが足の動きに寄り添う。4万2900円(コール ハーン)
歴代米大統領が愛する米国革靴ブランドの代表格

Allen Edmonds[アレン・エドモンズ]
ランドルフ
オールデンに並ぶ2大ドレスシューズブランド。釘や鉄のシャンクを使わない柔らかな履き心地が特徴。定番のランドルフは自然な光沢のカーフ素材を用い、サドル部分とコバがつながっているフルストラップローファー。 7万5900円(NEXT FOCUS 栄本店)
FRANCE
製法は一様ではないが、いずれも佇まいに品がある。顔の長さは米英の中間。
1946年から変わらない普遍的な美しさ

J.M. WESTON[ジェイエムウエストン]
シグニチャーローファー #180
ブランドの中でも1946年の誕生から変わることのないフォルムで世界中から愛される。カモメのシルエットの様にカットされたストラップが特徴。グッドイヤーウェルト製法による時代を超えたフィット感が魅力。 15万6200円(ジェイエムウエストン 青山店)
アメリカンテイストながらフランスの粋を感じさせる

Paraboot[パラブーツ]
ランス
パラブーツの定番チロリアンシューズ「ミカエル」のローファーモデル。ミカエル同様に太いモカシンで縫われており、すべてが手作業で作られる。踵が脱げやすくならないよう履き口を深く、独特な角度で仕上げられている。 9万4600円(パラブーツ)
どんなスタイルにも合う高コスパな万能選手

KLEMAN[クレマン]
ダリオール
1945年に創業した同ブランドの最高級モカシンローファー。細身ですっきりとしたフォルム。柔らかでマットな皮の質感、軽いヒールがどんなスタイルにも合う上品さを演出。2万円台で購入できる手軽さながら、ブランドを象徴する名作。 2万9700円(インス)
ITALY
マッケイが主体で、木型は多彩。凝ったデザインも多く、エレガントな印象だ。
イタリアの職人技がオレンジソールに映える

Santoni[サントーニ]
レザー メンズペニーローファー
自社工場の職人技が光るコインローファー。柔らかなレザーと立体的なアッパーステッチによるタイムレスなデザインが特徴。オレンジのソールとライニングがサントーニらしい印象的なアクセントを添える。13万5300円(ストラスブルゴ カスタマーセンター)
モンクとローファーの良いとこ取り

DUCAL[デュカル]
シングルモンクローファー 6998
1本のストラップで甲を固定するモンクストラップシューズと、紐なしで履けるローファーの要素を組み合わせた、良いとこ取りの一足。ストラップでフィット感を調整でき、快適な履き心地を実現している。9万3500円(トレーディングポスト 青山本店)
馬具から生まれたアイコニックな一足

GUCCI[グッチ]
ホースビット1953ローファー
馬具ブランドとして知名度を上げたグッチは1950年代、馬具をかたどった「ホースビット」アイコンをローファーに落とし込んだ、「ホースビットローファー」を世界で初めて開発。1953年に誕生したことから、「1953」というモデル名で現在も洒落者に愛されている。
ENGLAND
革靴大国はローファーであっても、堅牢なグッドイヤーが主。顔はやや長い傾向。
くびれの効いたフォルムと小粋なタッセルで洒落者を魅了

Crockett&Jones[クロケット&ジョーンズ]
キャベンディッシュ 3
英靴らしい端正なフォルムと、小粋なタッセル飾りで、とりわけ上級者から支持の厚いモデル。“3”では日本人用に開発された、踵とアーチ部分を狭めた「375」ラストが採用され、優雅さとフィット感に磨きがかかっている。12万6500円。(フレーム 青山)
“怠け者”とは程遠い、繊細な手仕事が静かに光る

John Lobb[ジョンロブ]
ロペス
ローファーでありながら、ドレス靴同様のフルライニング仕様。またサドル以外は一枚革仕立てで、エプロンには一足仕上げるのに1.5時間を要するハンドソーイングを施すという、細部にまで職人技を詰め込んだ贅沢な一足だ。26万9500円(ジョン ロブ ジャパン)
どこから見ても美しい英国きってのエレガント靴

Edward Green[エドワード グリーン]
ピカデリー
同社の定番ラスト「184」を採用。トウにかけて楕円形を描くように絞られたシェイプが圧巻のエレガンスを醸す。踵の抜けを軽減するため、トップラインにかけてなだらかな傾斜が掛かっているので後ろ姿も美麗。24万5300円(ストラスブルゴ カスタマーセンター)
英国らしさと米国らしさが絶妙バランスでミックス

JOSEPH CHEANEY[ジョセフ チーニー]
ハドソン
ラストは丸みと適度なボリューム感のある「5203」。クラシカルな意匠を踏襲しつつも過度にアメリカナイズされておらず、サドル部分のカットラインやヒールカップの絞りなど、英国靴らしい品格も兼ね備えている。9万4600円(ブリティッシュメイド 青山本店)
JAPAN
アメリカにならいつつも、日本らしい生真面目な作りが個性になっている。
大人の今こそ持っておきたい国民的ローファー

HARUTA[ハルタ]
906
日本初のセメント製法の男子靴として1957年に登場したデザインを継ぐ現行モデル。通学靴の人気No.1を独走し続けているが、ガラスレザー&ゴムソールが足元をクリーンに演出してくれるため、大人の今改めて揃えておくとかなり重宝する。1万2650円(ハルタ)
英米日をイイとこ取りしたベーシックで真面目な一足

REGAL[リーガル]
2177 BM
アイビーの伝統的なデザインを踏襲、1972年の発売時からグッドイヤー製法を堅持、中物には反発弾性に優れた独自の「ELASTEX」を採用。と米英日のイイとこ取りを叶えたうえ、高コスパまで実現した偉大な一足。3万1900円(リーガルコーポレーション)
職人の息遣いが感じられる超絶技巧はもはや芸術品

三陽山長
弥伍郎
精緻なステッチが施されたサドルや、一枚の革をつまんで表現した手縫いモカはもはや芸術。ラバーソール&踵抜けしにくい「R2021S」ラストで歩きやすく、端正なフォルムゆえビジネスシーンでも活躍する。10万2300円(三陽山長 日本橋髙島屋S.C.店)
アメリカ × 浅草=パワフルでいなせな傑作

WHEELROBE[ウィールローブ]
ヘビー ステッチング ローファー モカシン
ホーウィン社のクロムエクセルを用い、グッドイヤー製法や手縫いモカで丁寧に仕上げたという、アメリカ生まれ浅草育ちの同ブランドらしい一足。迫力あるぽってりフォルムで履き口も広いため、流行りの太パンと相性抜群だ。5万5000円(トライ・アップ)
Other Countries
ローファー大国のデザインを踏襲しつつ、価格が抑えられていることが多い。
上質なグッドイヤー靴を手軽に求めるならコレ

HARROGATE[ハロゲイト]
ショーディッチ
ラストは国内の名ブランドも手がける松田哲弥氏が、生産は英国の植民地だったこともありグッドイヤー製法に精通するインドの工場が行う。贅沢使いのフレンチカーフや、ピッチが整ったツイストモカをこの価格で堪能できるのは驚きだ。3万5200円(マルヒロ)
高品質&低価格の代表ブランドが誇る看板作

Jalan Sriwijaya[ジャランスリウァヤ]
ガルーダ
インドネシアの工房にノーサンプトンの職人がノウハウを注入したことで、世界屈指の品質を受け継いだ同ブランド。本作はハンドソーンウェルテッド製法と、踵が小ぶりな専用ラストによる極上のフィット感を味わえる。3万9600円(ジャランスリウァヤ 日本橋)
素材◎製法◎コスパ◎三拍子揃ったタッセル

Berwick1707[バーウィック]
タッセルローファー | スエード
スペイン・アルマンサの自社工場で一貫生産を行いつつ、日本人向けのラストも展開。とくにタッセルローファーが評判で、本作も「グッドイヤー製法&チャールズ.F.ステッド社のスエード」ながら、手頃な価格に抑えられている。3万7400円(バーウィック)
スペイン靴の魅力とマヨルカ島の風を浴びる

YANKO[ヤンコ]
ビットモカシン
スペイン・マヨルカ島で1866年から靴作りを続ける名家「ホセ・アルバラデホ」が1980年に創業したヤンコ。西靴の良さを世界に知らしめた存在だ。マッケイ製法で足あたり軽やかな本作は、リゾート地らしいリラクシーコーデに合わせたい。3万9600円(トモエ商事)
※表示価格は税込み
[ビギン2026年1月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。
