【ハンパ丈コートのススメ②】 Brooks Brothers、BARRY BRICKENで移動も街もスマートに

アウター選び。それは、服好きにとって一年で一番テンションがアガる買い物でしょう。と同時に、冬服の大本命ゆえ、それなりの投資も必要だし絶対失敗したくない……。そこで本特集では、物価高や景気の良し悪しも吹っ飛ぶような珠玉のアウターを厳選！　必ずアガりの一着が見つかりますよ！

着こなしも移動中もスマートなハンパ丈コートがちょうどいい

大人の冬アウターと言えば、昔も今もコートは外せません。そこで悩むのが長さですが、ショートタイプよりも色気や防寒性があって、ロングより軽快で合わせやすくて乗り物でも邪魔にならない、ハンパ丈って最高に優秀。Mサイズで着丈85〜95cm前後がその目安です。

Brooks Brothers
クルマ黎明期の防寒アウターにトラッドかつ機能派の素材を

Brooks Brothers［ブルックス ブラザーズ］
カーコート

自動車が普及し始めた20世紀初頭。当時は屋根のないオープンカーで、まだエアコン設備もないため、雨風やホコリ、寒さにさらされるのが常でした。そこで生まれたのが乗降や座席で邪魔にならず、かつ腰まで防寒できるハンパ丈のカーコート。

レザーやウールなど素材＆デザインはさまざまですが、主に富裕層に好まれたのはコットンギャバジンのステンカラー型です。それを現代の仕様にしたこちらは、コットン × ポリエステルのギャバジンにより耐久性を高め、さらに撥水加工もプラス。シワにもなりにくいので着たままクルマのシートにも座れます。9万7900円（ブルックス ブラザーズ ジャパン）

フィルソンのブルゾン4万1800円（フィルソントウキョウストア）アスペジのパンツ6万6000円（トヨダトレーディング プレスルーム）

研究
着脱可能なライナー付きで3シーズンにわたって使える！

雨風や寒さ対策のコートをルーツとするだけあって、本作には防風＆保温性を高めるキルティングのライナーベストを標準装備。気温に応じて着脱できるので、今すぐの時季から冬、そして春までロングシーズン大活躍する。

BARRY BRICKEN
男っぽくも無骨すぎないミリタリー × アウトドアの融合

BARRY BRICKEN［バリーブリッケン］
60/40 フィッシュテールパーカ

「キング オブ チノーズ」の異名で称されるブランドですが、その技術が存分に生かされたアウターも見逃せません。とりわけ今季は、上でも触れたM-51パーカがイイ感じ♪　軍モノのデザインやシルエットを残しつつも、肩のエポーレットを排してスッキリと。

またクラシックアウトドアの機能素材60/40クロスで軽やかな着心地を叶え、雨天での快適性もアップ！　この色なら“踊る刑事”感がなく、ナイロン混率の高い程よいツヤによって大人のキレイめカジュアルにもマッチ。街角のシェアリング電動キックボードで、都市をフッ軽に移動する姿もサマになりそう。4万9500円（Pt.アルフレッド）

エイトンのニット10万4500円（エイトン青山） ドレスのカットソー9900円（にしのや） グラミチ フォー ピルグリム サーフ＋サプライのパンツ2万4200円（ピルグリム サーフ＋サプライ 東京）

研究
アウトドアウェアの革命だった“ロクヨン”で快適性を向上

コットン60% × ナイロン40%の比率で織った60/40クロス、通称“ロクヨン”。コットンの透湿性により蒸れを抑え、ナイロンで強度と軽さを確保。雨天ではコットンが水を吸収・膨張して生地の目が詰まり、水の浸入を防ぐ。

 
※表示価格は税込み

［ビギン2026年1月号の記事を再構成］スタッフクレジットは本誌をご覧ください。