街も自然もシームレスに対応する! 機能性抜群◎グラベルランシューのススメ

街からフィールドまでシームレスに対応する
“グラベルランシュー”でどこでもRUN!!
【フィールドランにはロード以上のメリットも】
“グラベル”=“未舗装路”。もとはモータースポーツ用語で、近年はロードバイクにオフロードタイヤを履かせた“グラベルロード”がホットです。
ランニングにおける未舗装路と聞くと山道を走るトレイルランが思い浮かぶかもしれませんが、普段何気なく走っているコースにも未舗装路は多いもの。たとえば、公園の土の地面や河川敷の砂利道など、意識してみるとロードの脇にはちょっとした不整地、つまり“フィールド”が結構見つかるもの。そこを積極的に走ろう! というのが“グラベルランシュー”です。じつはロードランにはないメリットも!
硬いアスファルトに比べて格段に軟らかい不整地では、着地の衝撃がかなり穏やかゆえヒザや腰などの関節への負担も大幅ダウン。路面は凸凹で細かくバランスをとる必要があるため、ロードラン以上に細かい筋肉が活性化。ロードランだけでなく、普段の生活にも前向きな効果が期待できるんですね。
サロモンはまさにそんなクロスオーバーな使い方を想定した定番ランシューのグラベル仕様。ロードで求められるクッションと走行性能に、不整地でも確かなグリップ力を発揮するアウトソールを載せることで街からフィールドまでシームレスに対応するスペックを実現しているんです。
ハイキングシューズのノウハウを活かしたキーンや、人間本来の走り方=ナチュラルランを促すイノヴェイトなど、ちょっとツウなブランドが多いのも美点。いつものコースに不整地がある! って人は、グラベルランシューもよき選択です!
フィールドで走るにはグリップ力を備えたアウトソールが肝!!

コンクリート以上に地面をグリップする必要のあるトレイルランでは、ソールの“ラグ”と呼ばれる突起が肝。公園などの不整地を走るうえでも、あるのとないのとじゃ走行感に雲泥の差が表れるのだ。一般的に突起が高いほどグリップ力も高まる。
ロードから里山まで! 適度なボリューム感とグリップ力を両立

SALOMON[サロモン]
エアロブレイズ 3 グラベル
適度なクッション性とヘタりにくい耐久性を備えたミッドソール採用のランニングモデルに、ラグのあるアウトソールを装備。ビギナーにもピッタリなロードランモデル「エアロブレイズ」を文字通り“グラベル”仕様にアップデートした一足だ。1万6500円(サロモンコールセンター)

高反発なミッドソール素材「オプティフォーム」

泥道やぬかるみも確実にグリップするラグパターン
ランナーの声とハイキングシューズで培ったノウハウを凝縮

KEEN[キーン]
シーク
つま先を広げられるスペースを確保することで、幅広い足型にフィットして快適性を提供。全天候に対応するラバー素材、全方位にグリップを発揮する形状を採用したラバーアウトソールを搭載したトレランシューズだ。天然原料による抗菌防臭加工も。2万6400円(キーン・ジャパン)

小石や砂の侵入を防いでくれるソックライナーのような履き口

耐摩耗性に優れた4mmの全天候・全方位対応のラグ
6ミリのドロップがありつつ岩場を走破できるアウトソールを装備

Inov-8[イノヴェイト]
トレイルフライ V2 MS
ブランドではもっとも高いドロップ6mmに設定し、ビギナーの履きやすさを追求した“裸足感覚ラン”入門モデル。ひとつひとつのラグが大きくフラットゆえ、踏み固められた不整地や岩場などに最適で、長距離走行にも対応する。1万9800円(デサントジャパン株式会社お客様相談室)

小石や砂の侵入を防いでくれるソックライナーのような履き口

耐摩耗性に優れた4mmの全天候・全方位対応のラグ
※表示価格は税込み
[ビギン2025年12月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。
