令和版「三種の神器」はどうなる？ ヨドバシカメラの家電エキスパートに聞きました

令和の今、昭和を支えた三種の神器はどこへ向かう？

高度成長に沸く昭和の1950年代。日本の家庭には“三種の神器”と呼ばれた家電がありました。まずは白黒映像の力道山vs.シャープ兄弟の決闘に熱狂したテレビ。チューチューアイスを取り出すのが楽しみ過ぎた冷蔵庫。三つめはローラーをグルグルして脱水、お母さんの忙しい家事を手伝った洗濯機。

これらは今の生活にも欠かせない家電ですが、平成から令和へと時代を経た今日、どのように進化を遂げているのか？　そこでヨドバシカメラの各家電のエキスパートに、今、選ぶべき見極めのポイントと未来予想図を直撃しました！

教えてくれたのは……

ヨドバシカメラ TVグループリーダー　直 理来さん（左）
ヨドバシカメラ 生活家電グループリーダー　高澤浩二さん（右）

神器1：テレビ

【平成】液晶ブームを経て……

令和のテレビは
・大画面（50型以上）
・超高画質
・VOD（Video On Demand）対応
が当たり前になる！

ボックス型を知る世代には、テレビはもう別物のように進化していますね。平成に薄型の液晶テレビが登場し、リビングに革命が起きました。薄型への買い替えで画質で優れるプラズマか、電気代が少ない液晶か？　という構図があったけど、2010年代にはプラズマよりも高画質で消費電力も少ない有機ELが頭角を現し、現在の主流に。なかでも一推しはレグザのフラッグシップ『X9900R』。輝度が格段にUPして超高画質。VOD再生も滑らかで、大画面なのに手が届く価格帯もオススメです。（直さん）

有機ELパネルで地デジもネトフリも滑らかに

REGZA［レグザ］
65X9900R

発光層4層の新開発有機ELパネルによって、従来の約1.3倍の高輝度を実現。さらに外光の映り込みを約3割低減し、明るい輝きと引き締まった黒で深い没入感が楽しめる！　大画面でも高さの1.5倍の距離があると視聴に違和感なく（本製品なら約1.3m）、映画鑑賞にも◎。65V型。実勢56万1000円（東芝テレビご相談センター）

この大画面で厚さわずか3cm

大迫力サウンドの正面スピーカー

神器2：冷蔵庫

【平成】チルドブームを経て……

令和の冷蔵庫は
・省エネ
・コンパクト
・大容量冷凍室
が当たり前になる！

冷蔵庫は24時間稼働していて一番電気代がかかるため、省エネが非常に重要。平成の製品と比べ、令和の冷蔵庫は電気代が半分以下に抑えられるので、絶対に買い替えた方がいいです。平成では0～3℃の温度帯で鮮度を保つチルド室が生まれましたが、近年の日立の冷蔵庫には冷蔵室全てをチルドにする機能があって好評。最近のおいしい冷凍食品をたくさんストックできる巨大冷凍室も人気傾向にありますね。（高澤さん）

巨大冷凍室とまるごとチルドでおいしく保存！

HITACHI［日立］
R-HWC54X

冷蔵庫は置けるスペースが決まっているため、効率的な収納力も鍵となる。本製品は壁の作りが薄く、収納性も追求した設計も大きなメリット。食品、氷、保冷剤などをサイズに合わせて整理できる冷凍室下段3段ケースは、なんと159Lの大容量！　ライトゴールドのスタイリッシュなデザインも見所だ。540L。実勢32万7800円（日立）

たくさん入る冷凍室下段3段ケース

神器3：洗濯機

【平成】ドラム式ブームを経て……

令和の洗濯機は
・洗剤自動投入
・ヒートポンプ
・お手入れ楽ちん
が当たり前になる！

節水性よく乾燥機能付きで2000年代に普及したドラム式洗濯乾燥機。ただ縦型洗濯機に比べ洗浄力に劣る。乾燥時間がかかるなど不満がありました。しかし近年は洗浄力も縦型級に進化。パナソニック開発のヒートポンプによって省エネと乾燥速度を両得。さらに『NA-LX129D』は業界初、洗剤や柔軟剤など3種の自動投入機能搭載で使い勝手抜群！　完成の域に達したドラム式だと思います。（高澤さん）

独自の温水泡洗浄とスピード乾燥で服に優しい

Panasonic［パナソニック］
NA-LX129D

洗剤は多めに投入しがちだが、洗剤カスが残ってしまうためNG。だからきっちり最適量を投入できる、自動投入機能が便利！　洗濯のたびに、自動で窓パッキング裏の糸くずを洗浄する賢い機能を搭載し、手入れも楽チンに進化している♪　実勢31万8780円。下の「極ラク汚れはがし」1309円（パナソニックお客様ご相談センター）

花王と共同開発の専用洗剤も!!

 
※表示価格は税込み

［ビギン2025年10月号の記事を再構成］スタッフクレジットは本誌をご覧ください。