【テス活って何?】“男の源”テストステロンの真価をレジェンドが語る
加齢とともに訪れる心身の不調。それ、じつは男らしさを司る男性ホルモン「テストステロン」不足かも? そんなテストステロンを増やす“テス活”の極意を、50過ぎてもなお現役のボディビルダー、もといテストステロンの権化ことビッグヒデに直撃!
男が男たる理由、それがテストステロン!

教えてくれるのは……ボディビルダー
山岸秀匡さん
マスターズオリンピアでは日本人初の優勝を果たす
早稲田大学人間科学部スポーツ科学科卒。ボディビル界の最高峰である「ミスター・オリンピア」に日本人として初参戦、活躍し、2023年には新設されたマスターズカテゴリー(212lbs級)で見事優勝。日本ボディビル界のレジェンド。
Q.そもそもテストステロンって何?
ハードワークの心強い相棒に
「一言で言うと、男が男たる源のホルモンです。男性の場合は睾丸で作られ、その量は個人差があるものの、女性に比べて圧倒的に多い」。いわゆる男らしさはテストステロンでもたらされるところが大きく、筋骨隆々、低い体脂肪率、それからまだ解明されてはいないものの、積極性が導かれるという説も。
「トレーニングをするにもテストステロンが関係しますし、強度の高い筋トレを行うことでも分泌される……。なんだけれども、悲しいかなある一定の年齢、30歳あたりから減り始めてしまう。避けられない自然の節理で、加齢とともに回復が遅くなりますよね? その要因はもちろん複合的ですが、恐らくはテストステロンも関係していると聞いています」
Q. テストステロンの減少を防ぐにはどうしたらいい?
「最近だと“テストステロンブースター”というサプリに頼るのも一つの手。ただし、それは直接テストステロンを摂取するものではない。亜鉛やマグネシウム、シトルリン、アルギニンなど、睾丸に作用する成分が含まれています」。メーカーによりレシピは異なるものの、よく使用されているのがハマビシ(トリビュラス・テレストリス)やマカといった植物。
「さっきも言ったようにテストステロンを直接アップさせるわけではないんだけれども、使用者からはハードにトレーニングが積めるようになった、気力・体力が充実している気がするなど、高評価が多いのも事実」。山岸さんが在住するLAでは、既にニュースタンダードになりつつあるサプリなんだとか。
キモとなる成分はこの2つ!
❶ハマビシ
古今東西用いられてきた薬草。印アーユルヴェーダでは腎臓と泌尿器の健康的な働きに役立つとされ、漢方では性機能をサポートする生薬として知られ、男性更年期に処方される。
❷マカ
南米ペルー原産の植物で、アブラナ科に属するスーパーフード。とりわけ根の成分は滋養強壮や精力増強に良いとされ、特にアンデス地方では古くから人々に親しまれてきた。
Q. 運動習慣がない人にもテストステロンブースターは効く?
気力が湧きにくい、夜が弱くなるなどの更年期的な症状にテストステロンの減少が関係しているとすれば、滋養強壮のサプリとして飲むのは、大いにアリ。
「テストステロンはストレスの影響でも減少することが分かっています。だから今の時代、20代の男性でも低い人は珍しくありません。ハードなトレーニングでテストステロンを分泌させてもいいですが、サプリメントで前向きな心身に近づけるとしたら、それはそれで素敵なことですよね」
VIRADEX[ヴィラデックス]
XT テストステロンブースター
米国直輸入のサプリメント。エストロゲン(女性ホルモン)をブロックする狙いもあり、ボディビルダーが摂取することで、バルクアップ&減量期の脂肪減少をサポートする。甘味料や保存料は不使用。90粒入り。4980円(ボディカフェ)
※表示価格は税込み
[ビギン2025年9月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。