3分クッキングで“痩せ菌”を増やす! 日替わり小鉢で痩せる方法【健康タイパ術】
今年の夏こそ痩せる! と思い立ったは良いものの、ネットやSNSは情報過多で辟易、結局何すればいいの? と心折られるのが関の山。とはいえ夏本番までもう時間ないしってことで、ビギンがその道のプロに聞いた“本当に効く”裏ワザを伝授! おはようからおやすみまで、健康のプロ直伝のタイパ術であっぱれ~♪ な体を手に入れましょ。

[ご意見番]予防医療研究協会
尾島桂香さん
「いつもの食卓に+1で胃腸を整えましょう!」
予防医療研究協会参与。都内クリニック勤務を経て独立し、身体づくり・インナービューティー向けのミスジャパンファイナリストの講演はじめ、メディア出演も多数。医療機関発のスキンケアブランド「KEiKA」も手掛けている。
和えるだけ~♪の3分クッキングで“痩せ菌”を増やせ 日替わり小鉢で“菌活”だァ!
レジスタントスターチとマグネシウムが鍵になる
昨今の腸活界隈で注目を浴びる「瘦せ菌」。その正体は、大腸に生息し、水溶性食物繊維やオリゴ糖をエサに短鎖脂肪酸を作り出す菌のこと。この短鎖脂肪酸が脂肪の吸収を抑え、同時に燃焼を助けるゆえ、痩せ菌と呼ばれるんですね。ぜひ飼いならして育てたい!
「では“レジスタントスターチ”を摂取しましょう。難消化性でんぷんともいう食物繊維の一種で、芋やご飯などに含まれます。小腸では消化されにくく、腸内細菌が多く生息する大腸の奥まで届くため、善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えるのに役立つんですよ」。
ただし、ひたすらレジスタントスターチを食せばいいわけではありません。痩せ菌が短鎖脂肪酸を代謝するサイクルを回すために必要なのがミネラル! とのことで、「中でも飲み水が軟水中心の日本人に不足しがちなのが“マグネシウム”です。短鎖脂肪酸の代謝はもちろん、糖をエネルギーに変換するという人体の基本構造にも関わる非常に大事なミネラルなので、摂取してソンはありません」。
ということで、レジスタントスターチ&マグネシウムをバランスよく摂れる小鉢を教えてもらいました。忙しい人はコンビニ食で!
“痩せ菌”を育てるなら、カギとなるのはこの2つ!
①マグネシウム
マグネシウムは体内の300以上の酵素反応に関与し、その中には、腸内細菌が産生する短鎖脂肪酸の代謝に関わるものも。ナッツにはマグネシウムと食物繊維が豊富。下記では乳酸菌もプラスして腸活力アップだ。
発酵白菜×ナッツのごまポン和え
・発酵白菜(※ぬか漬けでも可)
・★POINT★ ローストナッツ
・すりごま
・ポン酢
[作り方]
ローストナッツは食塩等が足されていない素焼きのものを。スプーンなどを使って砕いておき、あとは全ての食材を和えるだけ。ゴロッ、ザクッとした歯ごたえも含めて楽しめる、腸活おつまみが完成~♪
コンビニで済ませるなら
ナッツ × ドライフルーツミックス
②レジスタントスターチ
ブドウ糖の塊で、小腸で消化され切らず大腸まで届き、そこで働く善玉菌のエサに。米や芋に多く含まれ、小麦には少ない。アツアツよりも冷やすことでグッと増加するとか。昔ながらの日本の食生活がお手本スね。
冷やし焼き芋のレモン白和え
・★POINT★ 冷やし焼き芋
・木綿豆腐
・レモン汁
・白味噌
・すりごま
[作り方]
焼き芋を冷やしておき、角切りにする。豆腐と白味噌・レモンで白和え衣を作り、用意しておいた芋に和える。甘じょっぱさの中の爽やかレモンが病みつきに。非加熱のはちみつを加えればスイーツ風にも。
コンビニで済ませるなら
冷やしおにぎり × カップみそ汁
昨今冷たいオニギリが注目されているのも上記のような理由で、あとは毎食を冷や飯に置き換えるのも手。活動量が低い晩御飯での実践がおすすめ。血糖値の乱高下も抑えられる。
※表示価格は税込み
[ビギン2025年8月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。