時計でおいしくエイジングするならブロンズケースを選ぶべし
どんどん深みを帯びた色に変化♡
時計をレザーアイテムのように“自分色”に育てる
ブロンズケースも、ここ最近の時計界のトレンドのひとつ。ブロンズは銅と錫の合金で、海水や腐食に強いことから昔から船のパーツや潜水具などにも用いられてきた素材。ただ緑青が発生しやすいため、装飾品である腕時計にはあまり使われてきませんでした。
が、クラシック回帰なデザインが増えるに伴い、ブロンズの温かみある色調がよりレトロな味を高めるものとして脚光を浴びるようになったんですね。今年もご覧のゼニスをはじめ、多くの名門がブロンズケースの新作を発表。
ブロンズがいいのは、最初はゴールドに似た色でもどんどん深みを帯びた色となり、アンティーク調の艶も増していくところ。
もちろん環境や使い方によって経年変化の度合いは異なるので、自分とともに育つ♡ エイジングアイテムが大好きなアナタ、ぜひ狙ってみてね。
ゼニスのパイロット タイプ20 エクストラ スペシャル
1900年代初頭の同社製航空時計をオマージュしたシリーズの新作。大きなオニオンリューズを備えたレトロな風貌にブロンズケースがぴったり。ケースバックはチタン。径40mm。自動巻き。オイリーヌバックストラップ。8月発売予定。64万円(LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス)
※表示価格は税抜き
[ビギン2018年8月号の記事を再構成]
写真/谷口岳史 文/吉田 巌(十万馬力) 黒澤正人 スタイリング/鈴木 肇 イラスト/田中 斉