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シンプル小径3針か、トノー型スケルトンか。「ブローバ」の新時代を築くのはどっちだ?
ヒストリーやバックグラウンドを大切にしながら、150年という長い歴史を刻んできたブローバ。そのすべてがギュッと詰め込まれ、ブローバの“今”を築かんとする新作ウォッチを紹介します。
シンプルに徹した3針が今むしろ新鮮に映る
クラシック 96B462

“らしさ”と“鮮度”が共存する「クラシック」の新顔
長きにわたって培ってきたクラフツマンシップにフォーカスし、自動巻きの機械式を軸に据えたコレクション「クラシック」。新たに加わるこの2モデルは、今までにない“ブローバの新たな顔”を見せてくれそうな気配がムンムンです!
カラーダイヤルが爽やかな「クラシック 96B462」は、ケース径41㎜以上が多く揃うコレクションにおいては控えめに映る径40㎜。12角形のベゼルと8か所のビス、ブレスレットと一体になった多角的ケースとのコンビネーションによって、シンプルな小径3針モデルでありながら存在感は十二分。昨今のトレンドでもある、ラグジュアリースポーツな佇まいに仕上がっているんです。

圧倒的な完成度を誇るマキナ初のトノー型
クラシック マキナ 98A319

一方、機械式を打ち出すがゆえスケルトンも多いコレクションのなか、意外にも初となるのがトノー型の「クラシック マキナ 98A319」です。アキュトロンから脈々と受け継がれる“スケルトン”の思想をその手に宿しながら、新鮮味も狙える選択肢。どちらも新時代の担い手になるに違いないでしょう!
ブローバ 150周年アニバーサリーキャンペーン開催中!
6月19日(木)~7月27日(日)の期間中、対象店舗や公式オンラインストアにて、今回紹介した新作をはじめ、ブローバの時計をご購入いただくと150周年ロゴ入りオリジナルトートバックプレゼント!
“ブローバにトリコな人”に突撃インタビューを敢行!
さ~て、新時代を築かんとする“今”のブローバをご覧いただいたところで、お次は一時代を築いた“過去”のブローバをフィーチャー。60~70年代のビンテージ・ブローバを多数収集するマニアお二方に時計ライターが取材。なぜ彼らは“クセ強”ブローバの沼にハマッたのでしょう?
時計業界に精通するライター吉田 巌氏が聞きました。

ライター
吉田 巌さん
各メディアで時計の記事を多数執筆。60~70 年代のブローバはある程度知ってるつもりだったが、お二方のコレクションと偏愛ぶりを前に、完全に白旗モード。

デザインディレクター
浜野貴晴さん
地域のブランディングや活性化事業、企業の商品開発など幅広く活躍し、グッドデザイン賞など受賞歴も多数。腕時計趣味が高じて「MOND WATCHデジタル時計コレクタブルズ」(スペースシャワーネットワーク)を刊行。
「アメリカが元気だった時代の熱量が封じ込まれています」
次のスタンダードを目指した飽くなき挑戦精神に痺れる!
60~70年代のブローバは時代の最先端を行く時計を連発しましたが、浜野さんのコレクションは、それらをほとんどカバーしていると思えるほど圧巻。そのなかにはディープなマニアが血眼で探す82年発売の「サーマトロン」まで! コチラは世界初の“体温との温度差を利用する熱発電”腕時計という超革命的モデルながらも、当時まったく売れなかった問題作との噂。不覚ながら吉田、この時計の存在、知りませんでした(汗)。
「当時イケイケだった日本勢に対抗すべく、次のエネルギー源として体温発電に挑んだのでしょう。その挑戦精神、そしてそれを実際に製品化できたブローバの技術力や社風にとても惹かれるんです」
浜野さんはもともとLED時計のコレクター。その流れでブローバの個性的な時計作りに興味を覚えるようになったと言います。
「70年代は約250ぐらいのブランドからLED時計が出ていましたが、モジュールを自社製造できたのはブローバを含め数社。自分で作れるからデザインの自由度も高く、『コンピュートロン』のような“サイドビュー”デザインを作ることもできたんだと思う。あのスタイルは運転時の利便性を考慮したと言われますが、LEDは光を正面から受けると表示が見えにくいため、私はそれを避けるための工夫と解釈しています」
その後、音叉式電子時計「アキュトロン」の「スペースビュー」や、音叉とクォーツを融合した「アキュクォーツ」などをコツコツ収集。デザイン的に面白いかどうかで時計選びをしている浜野さんにとって、とりわけ70年代のブローバはお宝の宝庫だと言います。
「電磁テンプ、音叉、クォーツ、そしてその派生系としてのLEDと、なんでもあった時代。その多様性は時計デザインの自由度を高めた一方、技術途上であるがゆえの制約もあったでしょう。そうした中で各社デザイナーは新しさの表現でしのぎを削りあったわけですが、中でもブローバはズバ抜けて独創的だった。アメリカのモノ作りが元気だった時代の熱量みたいなものも感じますね。だからこの時代のブローバに惹かれる。今後のブローバには、是非これらに負けないエッジの効いた時計開発に挑んで欲しいと願っています」
マニアも知らないレアモデルが多数!


ヴィンテージウォッチコレクター
村木孝一さん
30歳のときに突如時計にハマり、以来、旅行会社に勤務する傍ら、ブローバをはじめ、デザインやメカニズムが個性的な時計を主体に蒐集。instagram アカウント「kokopelli0204jp」のコレクションも圧巻だ。
「SF映画や漫画で育った自分にスペースビューはブッ刺さり」
世界的デザイナー私物のスペースビューで開眼!
浜野さんと村木さんはコレクター仲間。「彼に比べたら自分なんてひよっこ」と謙遜しますが、そのコレクションは半端じゃなく、持参の時計ケースからは、ブローバが最も先鋭的だった時代の代表作がゴロゴロ現れました。
「私がブローバに興味を持つようになったのは90年代後半。雑誌で『スペースビュー』の存在を知り、なんてカッコいい時計だろうと。もともとSF映画や漫画が好きなもので、文字盤を取り外し、基盤をむき出しにした未来的デザインにやられてしまったんです」
そして東京・青山のとあるお店で、自身にとって最初のスペースビューを購入。この時計、デザイナーのポール・スミス氏が実際に所有していた一本だと言います。じつは、ポール・スミス氏は世界的なスペースビューのコレクターで、当時、私物の一部を特別なルートで販売していたんだとか。
「その1本で完全に開眼してしまい、60~70年代のブローバを収集するようになり、今に至ります。私、今流行りのラグスポなどにはまったく興味がないんです。それより、メカ的にもデザイン的にも独自性を感じさせるモデルに惹かれる。そんな嗜好にこの時代のブローバはドンピシャ。未知の領域に、最も貪欲に挑戦していたブランドだからこそでしょうね」
手持ちのブローバは、今の電池規格と合わなかったり、部品が入手しづらかったりとメンテが大変そうですが、浜野さんら仲間と情報を交換し合いながら、性能維持に努めているとか(なかには不動モデルも)。そうした苦労も愛着を高めるポイントなんでしょう。
ちなみに村木さんは、アンティークに固執しているわけではなく、近年のブローバのなかにも欲しい時計がいくつかあるそう。
「クロノグラフムーブメントを湾曲させた『カーブ』が気になります。アキュトロン誕生60周年の際に限定販売された静電誘導モデルの『スペースビュー 2020』もいつか手に入れてみたい。ああいう時計を見るとパイオニア精神は健在なんだなと感じます。音叉式スペースビューを再復刻していただきたい気持ちもありますが、それとは別に、時計好きをアッと言わせる振り切った商品開発をこれからも期待してます!」
60~70年代の個性派ブローバがずらり!

☎ 0570-03-1390
※表示価格は税込み
写真/丸益功紀(BOIL) 奥山祐太(Ye) 文/菅 拓哉 吉田 巌 構成/菅 拓哉