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ラボ生まれ、アウトドア育ち
誕生から75周年! 元祖マイボトルの「ナルゲン」その源流を巡る
ラボ生まれ、それがナルゲン!
この二人に聞きました!
めちゃクリーン! それが工場に足を踏み入れた取材班の第一印象。騒音こそあるものの、床には塵ひとつ落ちておらず、空気もキレイ。なおコロナ禍のときは製薬会社の依頼でボトルの製造を止め、感染検査キットの容器製造をしたそうですが、それも納得です。
「ナルゲンと似たようなボトルも見かけますが、我々の工場は、医療機器製造品質保証の国際規格を取得。つまり医療機器と同じ環境で作っているわけです。ここは他社が真似できない大きな強みですね」(フェルナンドさん)
「もちろん成型精度の高さも自慢です。たとえば我々のボトルは衛生面を考慮して伝統的にパッキン不要のキャップを採用していますが、本体のネジ山にしっかり食い込む独自構造のため、液漏れしません」(エリックさん)
お二方とも、そんな生粋のラボボトルが、いま世界中の人々の日常に寄り添うマイボトルとして愛されていることに誇りを感じると目を細めます。
「ペットボトルの飲み物を買い続けることは資源の無駄使い。ナルゲンを持つことで皆さんの環境に対する意識が少しでも変わればいいなと、我々はこの自然豊かなロチェスターの地から望んでいます」(フェルナンドさん)
ナルゲンボトルのメイン工場はロチェスター郊外にある。現在ナルゲンは世界最大の科学機器・試薬メーカー、サーモフィッシャー・サイエンティフィック社の傘下にあり、より厳選された高品質な原料が得やすい環境にある。
貴方のマイボトルができるまで!
【1】工場の外にはボトルの原料となるレジン(樹脂)パレットを保管する巨大なサイロが4基あった。ここからパイプを伝って工場の中にパレットが自動で運ばれていく。パイプの近くではパレットがサラサラと流れる音が聞こえた。
【2】工場の中を俯瞰で見たところ。ボトル成形用の大きなマシン4台が24時間常に稼働(土日を除く)しており、騒音はなかなかのもの。それでいて工場内はクリーンで、空気も澄んでいた。全部で150人ほどの従業員が働いているそうだ。
工場はISOが定める医療機器製造の品質管理認証をクリア。さらに米国食品医薬局のクラス1のGMP(医薬品の製造管理および品質管理基準)施設としても登録されている。ナルゲンは医療機器ではないが、その基準で作られているのだ。
【3】サイロから工場内に運ばれたレジンは、湿度を除くためにまずドライヤーにかけられる。その後カラーボトルの場合は色素付きのレジンを2%ほど混ぜて攪拌。なお現在ナルゲンの多くのボトルが使用するレジンは、イーストマン・ケミカル社のTritan™ Renewという特殊な樹脂で、健康に悪影響を及ぼすビスフェノールが含まれないプラスチックであることを示す認証も取得。匂い移りがしにくいのも特徴だ。
【4】色素と混ぜながら溶かされたレジンは「インジェクション・ブロウ・モールディング・マシン」と呼ばれるナルゲンボトル専用の成型マシンにかけられる。まずは溶けたレジンを型に流し、そこに空気を送る棒状の装置(下1枚目写真)をセットしてスイッチを入れると、一気にボトル状に膨らんでいく!
【5】「インジェクション・ブロウ・モールディング・マシン」では、1.0リットルサイズのナルゲンボトルを1時間に600本ほど成型できるそう。できあがったボトルを触ったら熱々だった。
【6】成型後のボトル本体はラインで運ばれ、スタッフがチェック。成型マシンを清掃&調整した後のショットは歪みや、気泡や筋が入るなどの不良がどうしても数%ほど出るそうで、1本1本、目視と手で入念に調べていた。不良品は業者が引き取り、他の製品へとリサイクルされる。
Bottle
【7】取材班はその後、キャップや、キャップとボトルをつなぐベルトループの製造工程も見学。これらも原料であるレジン(ボトルとは別の柔らかな樹脂)と色素を混ぜるところからはじめ、それぞれ専用のマシンで成型していた。
Cap
Belt
検品中も水分補給♪
【10】3 Step Test
1.Color
検品室では、まずはボトルの色をチェック。日光、蛍光灯、間接照明といった様々な光の下で、淡すぎず濃すぎない、狙い通りの色を実現しているかを検査。
2.Airtightness
高い気密性もナルゲンの大きな特長。ここではキャップを閉めた状態のボトルの底に穴を開け、そこからエアーで高圧をかけて漏れがないかをチェックしていた。
3.Durability
重りを入れた状態で長時間吊るし、キャップやループの耐久性を検査。こうした過酷な試験を経てナルゲンは製品となる。
【11】Finished!
完成!
nalgene people!
世界中で愛されるナルゲンもちろん、ロチェスターでも
in TOWN
工場取材の合間、地元でのナルゲン人気を探るため最寄りのロチェスター工科大学を訪れてみた。すると出会った大半の学生が携帯していることが判明! 「昔から身近にありすぎて、ロチェスターで作っていることは今日初めて知ったよ」なんて声も聞けました。
in FACTORY
工場のエントランス部分には、大量のナルゲンボトルで描かれたアメリカ国旗をディスプレイ。これ、工場で働く従業員の皆さんで作ったものなんだとか。
工場内には従業員に無料でナルゲンボトルを配るコーナーも。その上の張り紙には「何本でもどうぞ。水分を採っていい仕事をしようね」と書かれていた。
食堂の壁には、各国のナルゲンファンのSNSでの発信をプリントして飾っていた。よく見ると、ナルゲンボトルのタトゥーを入れている熱狂的マニアの姿も!