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Jun-20-2025

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ラボ生まれ、アウトドア育ち

誕生から75周年! 元祖マイボトルの「ナルゲン」その源流を巡る

nalgene

ベールに包まれたナルゲンボトルを解き明かす

目盛りをプリントしたキレイな半透明カラーの広口ボトルに、ループのついたキャップをセットしたナルゲンのボトル、すでに長く愛用している読者も多いはず。ただそういう方であっても、このボトルの生産背景について、今まであまり関心を払ってこなかったんじゃないかと。

改めて説明すると、ナルゲンボトルは、昨年で創立75周年を迎えた米国ニューヨーク州ロチェスター市の研究用装備品メーカーで誕生。つまり元はラボで使用するボトルなのですが、軽量で丈夫、そして高い気密性が水筒にぴったりとアウトドアに持ち出されてブランド化。その後、米国の学生の間でシールやペイントなどのカスタムが流行り、日々携帯するマイボトルの定番となっていったんですね。

と、ここまでは基礎知識として知っているビギンも、現在のナルゲンボトルが具体的にどのような工程で作られているのか、詳しくはよくわからず……(汗)。そこで今回輸入代理店さんのご協力で、ベールに包まれたナルゲンのロチェスター工場を取材することに! キミの傍にいつもあるボトルの真の魅力を再確認くださいませ♪

ラインナップIN JAPAN

nalgene[ナルゲン]
ラインナップIN JAPAN

右から同ブランド最大サイズの「広口1.5リットル」3520円。本国人気が高い「細口1.0リットル」2860円、スポーツ時に嬉しいワンタッチ開閉システム「OTFボトル」2970円。世界中のナルゲンラバーから愛されるシグネチャーモデル「広口1.0リットル」2860円。日本人気ナンバーワンの「広口0.5リットル」2420円。ループ付き最小モデル「広口0.38リットル」〈参考商品〉。調味料等を入れるのに重宝する「細口角透明ボトル」125ミリリットル/550円、250ミリリットル/660円。

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Begin to ROCHESTER

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ナルゲンの工場があるニューヨーク州ロチェスター市は、カナダ国境にほど近いオンタリオ湖南岸に位置。豊富な水とエリー運河による流通によって、古くは小麦生産、20世紀に入ってから繊維産業でも栄え、ボシュロムやイーストマン・コダック、ゼロックスなどが創業したのもここ。

ロチェスター大学やロチェスター工科大学などの名門が点在する学術都市としての側面も持ち、ちょっと近郊に出かければ豊かな自然も味わえる、たいへん良い街でした。

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今回の取材には他部署からビギン編集部に配属されたばかりのブナサワが抜擢された。プロダクトマネージャーのフェルナンドさん(向かって左)とマーケティングディレクターのエリックさん(右)と記念にパチリ。

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フェルナンドさんは取材チームをホームパーティで歓待してくれた。ちなみにメイン料理はお庭のBBQコンロで焼いた巨大ハンバーガー。これぞアメリカ!

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フェルナンド家にはレアなナルゲンが多数あったが、一番のお気に入りは夫婦の結婚記念日のプリントを入れたボトルとか。

Brand history

1949年、ニューヨーク州ロチェスターで、エマニュエル・ゴールドバーグという化学者がプラスチック製の研究装備品(ピペットホルダー)を開発した。彼はこれを量産化するため、3人の同僚とともに会社を設立。社名はエマニュエル・ゴールドバーグの妻(Natalie Levey Goldberg)の頭文字をとってナルジェ社とした。これがナルゲンのすべての出発点だ。

その後会社は順調に成長していったが、あるとき社内に、研究室から自社の小型ボトルを持ち出し、野外で使っている社員がいるとの噂が広がる。当時の社長マーシュ・ハイマンはこれを咎めるかと思いきや、そんな使い方もあったかと膝を打ち、ボーイスカウトをする彼の息子と仲間に自ら配り、ラボボトルを水やホットケーキミックス、スナック、シャンプー等を持ち運ぶのに使わせた。

ここで好感触を得たことが1970年代の「Nalgene Outdoor」ブランド誕生を大きく後押ししたようだ。1995年、ナルジェ社はヌンク社と合併し、ナルジェ・ヌンク・インターナショナルに。その後マサチューセッツ州に本社を置く世界最大の科学機器・試薬メーカー、サーモフィッシャー・サイエンティフィック社の一員となり、現在に至る。もちろんナルゲンボトルは今なお研究用備品としての品質を厳格に守り、ロチェスターの工場で製造されている。

【1949】研究用装備品の会社として創業。
【1970s】「Nalgene Outdoor」として一般消費者向け製品の展開をスタート。
【1989】日本初上陸。ポリカーボネート製のボトルは、グレーの1色でスタート。
【2001】カラーボトルの展開をスタート。
【2002】オリジナルメッセージをボトルに印刷するカスタムプリントサービスを開始。
【2009】ボトル容器の素材をポリカーボネートからイーストマン・ケミカル社のTritan™へ変更。
【2011】飲み口が細くて片手でも開閉できる「OTFキャップ」採用のボトルや広口の1.5リットルカラーボトルと、フードコンテナシリーズが登場。
【2015】日本独自企画「コーヒービーンズキャニスター」を発売。
【2021】ボトル容器の素材をTritan™Renewに変更し、国内販売数30万本(単年)を突破。
【2023】キャップとボトルのカラーを統一したモノクロームシリーズが登場。
【2024】ポップなカラーが新鮮さを感じさせるカラーブロックコレクションが登場。

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