連載[ひとり部屋親方に訊け!!]
旅と自転車の記憶を“ひとり部屋”に。日常を整える自分だけの空間
誰にも邪魔させないソロ活に没頭できる住居空間【突撃 ひとり部屋親方に訊け!!】
年齢と共にライフステージが変わり、時間にもお金にも余裕が出てきた。そろそろ趣味に没頭できるソロ活部屋を設えたいけど、どうすれば? そんな声に応えるべく、一歩先行く業界の先人、別名“ひとり部屋親方”に、部屋作りのヒントとなるこだわりや工夫、必須アイテムなどを披露してもらいました!
親方はこの人
ビームスT 原宿 ショップマネージャー
日下拓哉さん
1984年、埼玉県生まれ。奥様と二人暮らしで、約3年前にひとり部屋をゲット。柔術やミニ四駆等も趣味とする、多趣味な親方だ。
自転車と追憶
旅の思い出に浸ることで、今を見つめ直せるんです
ひとり旅が好きで、ひとり部屋には旅にまつわるものを置いています。自転車やスーべニアアイテム、旅で知り合ったアーティストの作品などいろいろありますね。
旅で親交を深めた現地のアーティストのアートもズラリ
この部屋で過ごすのは、基本的に休日の昼過ぎから夕方まで。日が暮れてきたらリビングに戻ったり、近所に呑みに出かけたり。部屋には置き時計もありますが、時間を気にしたくないので電池を抜いてアートとして飾っています。
あと、ものを増やさないことも心がけています。ごちゃつかないように、収納道具はサイズを測ってきっちりと収めるのがこだわりです。
自転車の整備道具もキッチリ整理整頓
旅は20代の頃からのライフワーク。旅を通して交友関係が広がりました。移動手段は自転車がメインで、東京から北海道まで長距離旅に出かけたこともあります。コロナ禍前までは、サンフランシスコにも通っていました。憧れていた自転車チームのメンバーと奇跡的に仲良くなれて、彼らとは今も親交があります。現地の自転車店のクールなデザインのボトルを集めるのも楽しみのひとつでした。
自転車旅で集めたスーベニアボトル
最近は二泊三日で島根の離島に。ホテルのスタッフと呑みに出かけたのが一番のハイライト。お別れの際、港までわざわざお見送りに来てくれたりもして。旅は素敵な人との出会いがたくさんあるからやめられません。
そんな旅での思い出が詰まったこの部屋は、若かりし頃のアグレッシブな気持ちを取り戻せる自分にとってのリフレッシュ空間。最近は何かと忙しかったりするんですが、ひと息つきながら、日々を楽しんでいきたいと思います!
[ソロ活必須アイテム]TAICHI WATANABE メイドバイ ビームスのアラームクロック
もっとも美しいバランスで止めた置き時計
日下さんは時間に正確なタイプだが、ひとり部屋では例外。部屋の中に唯一置かれている時計もアートピースのひとつで、ビームスT原宿で開催されたイベントの限定アイテム。時計がもっとも美しく見えるとされる「10時10分」で長針と短針を止めている。終売。
※表示価格は税込み
[ビギン2025年7月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。