昭和の風を浴びるなら…散策だけでタイムスリップ感を味わえる熱海へ行こう
昭和風を浴びるなら
いざ参れ、熱海
昭和の風をたっぷり浴びたいなら、日本屈指の温泉観光地、熱海へ足を運ぶべし。レトロな街並みに老舗のホテルや喫茶店、バブリーな温泉付きのリゾートマンションと、昭和を真空パックで保存したようなこの街。散策しているだけでタイムスリップ感を味わえるはず! 現地に住む高須賀さんによる、生の声をお届けします!
現地在住のモノ好きライターに聞く!
高須賀 哲さん
都心からのアクセスの良さと毎日旅行気分を味わえる点に惹かれ、2017年に熱海に移住。雑誌、ウェブを中心に編集・ライターとして活動する傍ら、2022年に「バーコマド」をオープン。
熱海の海を眺めながら熱々のナポリタンを頬張る
喫茶サンバード
熱海には老舗の喫茶店も豊富。中でもオススメなのが、昭和43年から続く「喫茶サンバード」。海の目の前の絶好のロケーションと小粋なインテリアが魅力のこのお店の人気メニューは昔ながらのナポリタン(850円)。柔らかくモチモチした麺にケチャップがたっぷりからんでまさに絶品の味わい。熱した鉄皿に盛られているので、最後までアツアツ! 住所:静岡県熱海市東海岸町2-15 電話:0557-81-3667
昭和生まれの洋食だからという理由で、毎年4月29日の「昭和の日」はじつは「ナポリタンの日」でもあるのです。
時間を忘れて熱中できる唯一現存する射的場
ゆしま遊技場
昭和の温泉地の定番のエンタメといえば射的でしたが、現在、熱海に残る射的場は「ゆしま遊技場」1軒のみ。年季の入ったコルク銃を使い、落とした的の種類と数に応じて点数が加算され、素朴な景品と交換できます。点数は貯めておけるので、何度も通って大物を狙うのもアリ。大人も子供も白熱してしまうこと必至です! 住所:静岡県熱海市銀座町5-9 電話:0557-81-2807
かつての赤線地帯にオープン! 当時のつくりを活かしたバー
バーコマド
2022年オープンでありながら昭和の空気がぷんぷん漂う新名所が「バーコマド」。赤線時代の建物をリノベーションした日活映画に出てきそうなレトロな空間でお酒を楽しめます。なかでも、戦後に発売され、幻の酒と言われている「ホイス」を味わえるのはなかなかレアでは? 住所:静岡県熱海市中央町5-9 電話:0557-31-1013
バックバーにはカストリ雑誌がずらり
ゴージャスな薫りを残した熱海のシンボル
ホテルニューアカオ
熱海で一度は泊まってみたいと呼び声が高い老舗ホテルが「ホテルニューアカオ」。昭和48年に開業し、海にせり出した独特の作りと赤く輝くレトロなロゴで熱海のシンボル的な存在になっています。内部には華やかなりし昭和の世界が広がっており、中でも広大なレストラン「メインダイニング錦」は圧巻。どこか懐かしいサイダー(各390円)などオリジナル商品も充実しています。住所:静岡県熱海市熱海1993-250 電話:0557-83-6161
飲み終わったら飾りたくなる
オリジナルサイダーが人気
日本で最後の秘宝館入ってからのオタノシミ!
熱海秘宝館
かつては全国各地の温泉地にあった秘宝館ですが、いまや現存するのはここだけ。2024年に一部リニューアルを経て、新旧のエロスを楽しめる空間に。ロゴの入った「温泉風タオル」(770円)など、レトロテイストなグッズも必見です。温泉地ならではのほんのりピンクな空気を味わうには欠かせません! 住所:静岡県熱海市和田浜南町8-15 電話:0557-81-5800
※熱海秘宝館は18歳未満入館不可。店舗、施設の営業時間に関しては、直接お問い合わせください。
※表示価格は税込み
[ビギン2025年2月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。