なんと50年以上前のデザインをそのまま残した唯一のモデル!
不変の“針”理
バウハウス最後の巨匠といわれるマックス・ビルがデザインしたこの時計。1962年の誕生以来、ロゴ以外は変わらないまま、現代でも売れ続けている唯一のモデルなんです。
当時描かれたデザイン画
「そのモノ語りに魅かれたのもあり、愛用しています。時計として必要な要素だけを集約したシンプルな文字盤と、余計な装飾がいっさいないケース。飽きのこないデザインと言ってしまえば簡単ですが、これだけ流行り廃りのある世の中で、変わってないってとこにグッときちゃったんです!」。(ビギン編集部 イチカワ)
その落ち着いた表情は、まるで老成した学者のようにも見えてきます。
マックス・ビル by ユンハンスのref.027 3701 00
極薄のベゼル、長めの針など、視認性を高める意匠が随所に。本人が描いたデザインから、ロゴ以外の大きな変更はない。ssケース。手巻き。径34mm。ベルトは本人私物。11万円(ユーロパッション)
裏蓋に刻印されたマックス・ビルの名
左:デザイン学校「バウハウス」右:マックス・ビル
ドイツ・ヴァイマルで1919年から14年続いた美術と建築のデザイン学校「バウハウス」。そこで学んだ彼は、機能を徹底追求したモダンデザインの礎を築き、最後の巨匠と呼ばれる。
買い説者:ビギン編集部 イチカワ
※表示価格は税抜き
[ビギン2018年7月号の記事を再構成]
写真/若林武志 武蔵俊介 文/吉田 巌(十万馬力) 秦 大輔 桐田政隆 臺代裕夢 スタイリング/鈴木 肇 イラスト/TOMOYA 田中 斉