旅のカリスマ=ユナイテッドアローズ・栗野さんが「必ず持っていく」という旅の相棒グッズとは?
旅のカリスマが選ぶ3種の神ギア
海外出張が多い旅の達人に訊いた「これだけは必ず持っていく」旅の相棒ギア3選をご紹介。旅を快適に、楽しく、ドラマチックにするための道具とアイデアを公開します!
旅の相棒は身軽になれることが条件
かれこれ40年近く毎年最低4回は海外出張に行きます。
ユナイテッドアローズ 上級顧問 栗野宏文さん
ユナイテッドアローズ設立メンバーの一人。2004年に英国王立美術学院より名誉フェローを授与。長年「LVMHプライズ」外部審査員を務めるなど世界を舞台に活躍。
初めて出張で欧州を回ったのが1985年。それから毎年海外に飛び、ピーク時は年に9回。パリコレはもう30年以上見続けています。2013年に国連のEFI(エシカル・ファッション・ イニシアチブ)に参加してからは、アフリカにも行く機会ができました。伝統工芸やハンドクラフトの継続を目的としたエシカルな服作りに取り組むためです。海外ではヒトやモノ を観察するため、とにかく自分の足で歩きます。できるだけ身軽に旅したいので、持ち物は軽いことが条件。また、荷物をスッキリまとめるための収納グッズは重要です。充実した旅の秘訣は、ギアに頼るのではなく工夫なのだと思います。
国連のEFI(エシカル・ファッション・イニシアチブ)プロジェクトでケニアを訪れた時の一葉。パタゴニアのシェルが活躍した。
©International Trade Centre/Ethical Fashion Initiative
パリでは主にバスと徒歩で移動。ゆえにMAPは必需品。コレクションだけでなく、パリに行かないと見られない展示会なども隈なく回る。最近も10km(!!)歩いてきたばかり。
①標高が高くて意外と寒いケニアで役立った防寒着
Patagonia[パタゴニア]
エッセンシェルジャケット
2000年にスイスに行く際に買ったシェルが、意外にもケニアで役立ったそう。「首都ナイロビは標高1700mあって実は寒いんです。軽いし、防水性もあるし、コンパクトに持ち運べるから頻繁に携行していますが、全然へたらないですね。いいモノを長く使う僕のポリシーに適う一着です」
②大変だった荷造り&帰り支度のストレスがだいぶ減りました
PORTER[ポーター]
スナックパック
10年以上前から使っている通気性の高い大・中・小サイズのスナックパック。「コレのおかげで大仕事だった旅支度がずいぶん楽になりました。ウェアや小物の収納場所がわかりやすくなり、荷造りも帰り支度もスピーディ。また、スーツケースの中で動かないのでスペースを有効に使えるのも利点です」
③旅先で荷物が増えても安心の大容量パッカブル
PORTER FLEX[ポーター フレックス]
2WAY ダッフルバッグ
パッカブル仕様のダッフルバッグ。パラシュートクロスとも呼ばれる軽くて強靭なリップストップ生地を採用している。「旅先では本を買ったりサンプルを預かったり、何かと荷物が増えますが、この大容量のサブバッグがあれば安心。頑丈だし、申し分ないプロダクトです」
①同モデルは廃盤。とはいえ現在はさまざまな防水&軽量シェルがラインナップされている。 ②同モデルは販売終了。③ポーター フレックスの「2WAY ダッフルバッグ(S)」。3万800円(吉田)
※表示価格は税込み
[ビギン2025年1月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。