ビックのライターって100円なのに3000回使えて理論上、氷点下でも使える!
ビックといえばボールペンやカミソリも有名ですが、最もお世話になっているのがライターという人も多いでしょう。誕生は1973年。当時高価だったライターを、一気に大衆のものとした偉大な存在です。
ビックのライター
愛らしい楕円形の円筒フォルムは誕生以来の伝統。この形状は手の中にしっくり収まるだけでなく、誤って硬い地面の上に落としたときに衝撃を和らげる役割も果たすのだ。レギュラーサイズ130円、スリムサイズ120円、ミニサイズ110円(以上、BIC ジャパン)
イソブタンガスの採用で気温が低くても大丈夫
まさに“エクストリームライター”
「じつはコイツは性能面も超優秀。普通のライターは着火可能回数が1000回に満たないものが多いなか、ここのスタンダードサイズは3000回もの着火が可能。また一般的なブタンではなく無臭のイソブタンガスを充填しているのもイイ。
イソブタンはブタンより気化温度が低く、気圧の影響で着きづらくはなりますが、理論上は氷点下10度くらいまで使えるんです。山男に昔から愛用者が多いのも納得です」(編集部スガ)。
使い切りライターでなぜか毎回ビックを選んでしまう。そんな人はおフランス生まれならではのエスプリな外観はもちろん、無意識化でこのエクストリームな性能に惹かれてるのかも。
買い説者:ビギン編集部 スガ
伝説のポスターアーティストがロゴを作った
ブランド名は創業者のマルセル・ビックの名にちなむ
ビックのお馴染みのロゴは、エルメスやエールフランス作品でも有名なレイモン・サヴィニャックによるもの。サフィールの靴クリームの広告ポスターも手掛けた。
フランスの靴クリーム“差フィール”のイラストも手掛けた。サフィールの靴クリーム 900円(ルボウ)
ビックはボールペンも有名
ビックのボールペン
1950年に世界初の使い切りボールペン「ビック・クリスタル」を開発したところ、その透明なペン軸を模倣するものが続出。そこで他との差別化のため’64年に生まれたのがご覧の「ビックオレンジ」。’65年にフランスの学校でも使用が許された名品だ。80円(BIC ジャパン)
※表示価格は税抜き
[ビギン2018年7月号の記事を再構成] 写真/若林武志 武蔵俊介 文/吉田 巌(十万馬力) 秦 大輔 桐田政隆 臺代裕夢 スタイリング/鈴木 肇 イラスト/TOMOYA 田中 斉