あの人気連載が復活! 令和版「かあズバッ!!」
クルマの達人が本当に知りたい、“今乗るべき日本のクルマ”とは?
オタクこそ今立ち戻るリアルな“軽さ”が心地いい
日本のクルマって今どんなのがいいの?
ヴァルカナイズ・ロンドン 代表取締役CEO
田窪寿保さん
業界きってのクルマラバー。自動車専門メディアにも顔がきくほどクルマに詳しく、所有車も多数。旧車のロータスに関しては、オーソリティと呼べるレベル。
愛用中のホンダのNSX
メインで使っているホンダのNSX。1990年に誕生した名車だ。
1991年式の初期型ホンダNSXを普段の足にしている田窪さん。その他、1950年代〜70年代のロータスを4台も持っているというエンスーさん(変態的なクルマ好き)です。
そんなクルマの達人は、最近の日本車のオススメを知りたいとのこと。古い付き合いでよくわかっているうえ、軽さが命であるロータスのオーソリティでもあることから、いきなりの変化球に思えるかもしれません。が、日本が世界に誇る軽自動車、それももっともベーシックなスズキ・アルトを推薦させてもらいます!
なかでもAという安いグレードは、リアウィンドウがまさかのはめ殺しだったりして価格は106万4800円。装備が少ないから車両重量は驚異の680kg!
「えぇっ!! 今どきそこまでストイックな装備で軽いクルマがあるんですね。まったくノーマークでしたが、俄然興味が沸いてきました」
さすがは達人、わかってくれましたかね。乗ってみれば、何の変哲もないエンジンやサスペンションながら思いのほか良く走るのです。まさに軽さの勝利! NSXはすでに骨董品的な価値がありますから大事にしていただいて、普段の足をアルトにしてください。「さっそく検討します! ところで新生ロータスの第一弾であるエレトレも気になっているのですが」
エレトレは乗ってみるとしなやかなサスペンションなどロータスらしいところはあるのですが、BEVですから車両重量は約2500kg。アルトに比べると4倍弱は重く、価格は15倍です。「やはり、そうなっちゃいますよね。寂しい気もしますが、ロータスファンとして試乗はしてみたいと思います」
軽さという正義と心酔するブランドの狭間で悩める田窪さんなのでした。
ズバリッ!突き詰めた日本のクルマで初心に帰ってみて
モータージャーナリスト 石井昌道さん
スズキの軽でアゲ♂アゲ♂everyライド
SUZUKI[スズキ]
アルト
ベーシックな5ドアの軽自動車。商用需要にも対応するエントリーのAは、後部ドアウインドウを固定式とするなど装備を絞りつつも、安全装備を充実させた“質実剛健”仕様だ。106万4800円〜(スズキ)
毎日乗っても飽きない落ち着きのあるちょうど良さ
LOTUS[ロータス]
エレトレ
【クルマの達人なら新鋭HVでドコドン走ろう!】
電動ブランドに進化したロータスのハイパフォーマンスSUV。従来とは異なりBEVでは上質感や広い室内を備えるが、走りの良さは受け継がれ、実力はスーパースポーツカー並み! 1505万9000円〜(ロータスカーズ)
※表示価格は税込み
[ビギン2024年10月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。