あの人気連載が復活! 令和版「かあズバッ!!」
家族を乗せられる今イケてるクルマは…高級感あるSUVだ!
新型輸入車SUVがモノ好きパパにハマる!?
古くからの読者の皆さまはお久しぶり、最近の方はお初にお目にかかります。平成の時代には好評連載として大いにもてはやされた(!?)「かあズバッ!!」でございます。人生における買い物としては、家に続いて2番目に大きいといわれるクルマについて、どれを選んだらいいのかと悩みまくる迷える子羊に“ズバッ!!”と切り込む当企画、一回限りの復活でございます。
あれからだいぶ時が経って世は令和、日本におけるクルマの消費行動も少々変化が起きているようです。経済状況が多少は上向いたのか? 月々の支払いを抑える残価設定ローンなどが一般的になったからなのか? はたまたコロナ禍でマインドがかわったのか? かあズバッ!!担当としては嬉しいことに、以前よりも趣味性を重んじたクルマ選びをする人が増えているようなのです。
徹底したコスパ重視というよりも、せっかくの大きな買い物だから、気に入ったものを選ぼうと気分がアガッているのですね。いいでしょう、その心意気に応えるべく、ズバッ!!といっちゃいましょう。
私がズバッとお答えします!
モータージャーナリスト
石井昌道さん
自動車専門誌の編集部員を経てモータージャーナリストへ。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員の経験もありながら、ワンメイク・レースへの参戦も豊富。
まず一人目は、バリバリの働き盛りで絶賛子育て中の和田さん。
「2人目の子供ができてからは、以前乗っていた日産・ジュークは小さ過ぎて荷物が載らなくて困りました。そこでもう少し大きいSUVで、程よい予算感のトヨタ・RAV4を買いました」
現役パパ代表
マッシュスタイルラボ PR 和田 隼さん(右)
アパレルや雑貨を扱うPRとして活躍中。2児のパパの子育て世代で、仕事も家庭もで目まぐるしい日々。クルマは必需品でもある。
愛用中のトヨタ・RAV4
2年前に購入したトヨタのRAV4。ファミリーカーとして十分なサイズ、適度な価格で決めたが、趣味性を少し取り入れたい様子
21世紀になった頃から流行りはじめ、今では乗用車の中心的存在になったのがSUV。信頼のおけるトヨタ車でミッドサイズのRAV4は、いまのど真ん中のクルマと言えるでしょう。「新潟の実家に帰るときでもスペース的な余裕はあるし、走りもまずまずで、大きな不満はありません」
大きいのはなくても、小さな不満はあるのですかね?
「ハイブリッドではなくガソリン車を買ったからか、燃費が思ってたよりも良くなくて……。あと、子供の頃からポルシェ911に憧れていて、最近ではド派手な911ダカールに目を奪われました!」
憧れは911ダカールで……
車高アップや軽量化などで“ラリーカー仕立て”とした限定モデル。
いきなり飛躍しましたねっ。911はミニマルな後席がありますが、子供でも狭くてロングドライブは無理でしょうし、荷物もちょっとしか載らないですよ。でも、その憧れの気持ちは大いに結構!
ようは、趣味性の心が満たされていないわけですよね。それなら思い切って輸入車に目を向けてみてはいかがでしょうかね? ポルシェもいまやSUVが販売シェアのトップで、大きめのカイエンとミッドサイズのマカンがあります。オススメは、ドライブフィールが911のようにスポーティでシュッシュッと走るマカンです。
「マカンはずっと気になっていました。スタイリッシュですし、走りも良さそう。ただ、もうすぐモデルチェンジされると聞いていますが」
よくご存じで! じつは新型が登場してまして、そちらはBEV(電気自動車)です。とはいえ、日本では従来のガソリン車も継続販売されているのですよ~。
「買い換えをいますぐにと考えているわけではないのですが、それにしても子育て中にポルシェは予算が追いつきそうにありません。次の次あたりに狙えるようになっているよう、仕事を頑張りたいところです」
ですよね〜。マカンはポルシェのなかではリーズナブルで862万円〜ですが、ポルシェの常でオプションをある程度つけないと満足度があがらず、だいたい1000万円級かと。それならば、もう少し手頃なところを……。和田さんはMINIはお好きですか?
「カッコ可愛い感じは好きですよ。でもちょっと小さいですよね」
MINIだけにね。ところがですね、発売されたばかりのMINIのカントリーマンはけっこうな大きさなのですよ。もともとMINIは小さな3ドアしかなくて“大好きなのに家族のことを考えると買えない”という人が多かったのです。
そこで5ドアモデルやちょっと大きめのSUVモデルなどを投入していったところ販売台数が右肩上がりに。MINI・カントリーマンはさらなる大型化がなされ“史上最大のMINI”を謳っているのです。
「本当だ。見るからに大きめですね。ちゃんとMINIらしさがありながら、ヘッドライトがまん丸ではなくて角張っているところなど、ちょっとだけヤンチャでいいですね。荷物はそれなりに載るのかな?」
先代モデルに比べると全長が130mmほど長くなっているのですが、その大半がラゲッジルーム拡大に使われています。容量は505リットル。ファミリーカーとして十分なレベルと言えますよ。「その程度なら……! MINIなら洒落てるし、子供たちも喜びそう」
室内では大きな丸形のセンターメーターが目をひきます。有機ELで綺麗ですし、さまざまなモードがあって楽しいです。そして、燃費が気になるとのことでしたが、ディーゼルならばレギュラーガソリンより2〜3割燃費がいいうえに1リッターあたり約25円は安いから言うことなし。これで493万円〜。どうですかっ!
「ズバッ!!ときました。さっそく家族会議を始めて貯金に励みます!」
ズバリッ!高級感あるSUVはいつ買っても資産に!!
モータージャーナリスト 石井昌道さん
人も荷ものる。イケてる! そら結構だ!
MINI[ミニ]
カントリーマン
今年のモデルチェンジで車名をクロスオーバーから改めたSUV。MINIらしからぬサイズで後席や荷室が広く、ディスプレイに機能を集約した空間も魅力。493万円〜(MINIカスタマー・インタラクション・センター)
最新のオペレーティングシステムは、スマホからギャラリーを選べるなど、自分好みのカスタム幅が広いのも◎
丸形のモニターはファン待望の復活
家族を乗せても荷物も十分入る!
価格および写真はエンジン搭載モデル
PORSCHE[ポルシェ]
マカン
【ほら見な、こんなクルマに乗りてぇんだよ】
911にも通ずるスポーティな走りが魅力の、スポーツカーブランド「ポルシェ」の人気コンパクトSUV。新型はBEVのみだが、従来型のエンジン搭載モデルも併売されている。862万円〜(ポルシェジャパン)
※表示価格は税込み
[ビギン2024年10月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。