“ジム兄”に学ぶ、粋な「ジムニー 」乗りこなし&着こなしSNAP
ジープも憧れるけど……もっと手軽に“男のロマン”を味わえるチープシックここにあり!
軽自動車でいながらオフローダーというべき悪路走行性能と硬派な顔を備え、世界中にコアな支持を持つスズキのジムニー。そんなチープシックに男のロマンを楽しめる、ジムニーのアラウンド30&40のオーナー、“ジム兄”たちの粋なライフスタイルに迫ってみました!
[Around30&40]
“ジム兄”に学ぶ、粋な乗りこなし&着こなしSNAP
スズキが1970年から市販しているオフロード軽四輪車。林業の作業車向けに生まれ、山岳地域、積雪地においても高い需要がある。2018年には20年ぶりとなる4代目のフルモデルチェンジが行われ、大きな反響を呼んだ。
[Around30]
「街とアウトドアを自然にクロスオーバーできるスタイルが自分に合っています」ー 小野さん
コロンビア オフィススタッフ
小野昂哉さん(Age:29)
アウトドアアクティビティと、アメカジを中心としたファッションが大好物。入社前からコロンビアのヘビーユーザーで、この日はコロンビアのヴィンテージハンチングを着用。近頃は湘南でサーフィンと釣り、七輪でBBQをするのが休日の楽しみ。
1台目の車は三菱のトッポ。2台目はフォルクスワーゲンのゴルフ。それから2018年にモデルチェンジが話題の新型ジムニーに試乗し、トッポとゴルフの中間的な運転のしやすさが気に入って即契約しました。
もともと❶サーフィンや山に行くことが多く、オフロードの走行性と、小回りが利いて街でも運転しやすいのが便利ですね。タイヤはヨコハマのオフロードにしていますが、普段は街乗りが多いのでフロントグリルを都会的なメッキにカスタム。
❶ルーフボックスにはボードやイスを常備
ただアクティビティでの車中泊も多いので、❷ラゲッジスペースの快適さを追求して、エアマットやヘッドレストを整理整頓しています。
❷コンフォートな車中泊スペース
このジャングルグリーンもひと目惚れのポイントで、今日は色を拾えるコロンビアのTシャツ、カーゴパンツ、❸新作シューズのヘイジージャーニーでコーディネート。日よけにもなるスカーフでも色を拾い、ジムニーとのファッション性を楽しんでいます。
❸機能的なアイテムはジムニーと相性◎
Tシャツは吸汗速乾のオムニウィック、シューズはウォータープルーフと、機能的なアイテムはアクティブな場所へ移動するジムニーとも相性がいいですよね。ジムニーはどこに行くにもマッチするし、日常の行動範囲を広げてくれる。ここが他の車にない魅力だと思います。
[Around30]
「自分と同い年のジムニー。 家族が増えても手放したくない!」ー 島さん
インテリアスタイリスト
島 尊行さん(Age:29)
ヴィンテージ好きが通うインテリアショップ「シャークアタック」のPRを務め、スタイリストとしても活躍。服も古着好きで、珍しい生産国のパタゴニア、ウッドストリームのフィッシングJKT&ベストを蒐集している。箱根・芦ノ湖近くに移住計画中。
もともとファッションとしてクラシカルな米国のアウトドアスタイルが好き。でもちゃんとアクティビティでも楽しみたいと思い、車を探しはじめました。条件だったのが、初めての車は自分と同じ生まれ年、1995年製であること。ジープにも目がいったけど、身の丈を踏まえたのと、日本製の方がいいなと。
そこで偶然見つけたのがこのジムニー。色や雰囲気にも惹かれ即決でした。内装にもつい凝ってしまい、ルーフとサイドにチークウッドの合板を取り付けて明るめにしつつ、自分好みのアウトドアライクな雰囲気に。ステアリングもウッド調のナルディに替えました。❶統一感あるパロサントの香木を置いて、香りにも癒されてます。
❶パロサントでスマッジング
購入して本格的にキャンプ、❷フライフィッシングにハマり、好みだったアウトドアスタイルもより板についた気がしました。
❷フィッシングがライフスタイルに
とくにパタゴニアのウェーダーと、この❸ヴィンテージシャツを着て釣りをするときはテンションがアガります! 家族ができて現実的に他の車を探さなきゃいけなくなりそうだけど、このジムニーは手放したくない。
❸大のお気に入りのポルトガル製シャツ
2ndカーとして側に置いておきたい。リアルなアウトドア遊びに背中を押してくれて、今の自分のスタイルを確立してくれた存在ですから。
[Around40]
「狭い山道も険しい林道も心中できる頼れる“親友”!」ー 阿諏訪さん
お笑い芸人
阿諏訪泰義さん(Age:40)
芸能界最強ソロキャンプ集団「焚火会」に所属。着用しているTシャツは、キャンプグッズなどを中心にオリジナルアイテムを展開する自身のブランド「Blue Moment」の一枚。フェールラーベンのアンバサダーを務め、料理もプロ並みの腕前。
いま乗っているのは2台目の新型ジムニー。前のJA11ランドベンチャーも大好きでしたが、新型はより車らしい安心感があるかな。
僕は自然と一体になるキャンプスタイル❶ブッシュクラフトに行き着いて、プライベートではあまり普通のキャンプ場には泊まらず、狭い林道を分け入った人気の少ないキャンプ場に行きます。だから、わだちさえあればどこでも行けるジムニーは最高。外車が入れない所もガンガン行けるし、誰も来ないような海岸も目指せる。ジムニーで辿り着いた誰もいない場所で、イスやテーブルを使わずゆったりとブッシュクラフト。これが至上の楽しみです。
❶ブッシュクラフトのソロキャンプが最高!
ジムニーはカスタムしやすい点もいい。例えば❷バックにフックを取り付け、片方は木に括りつけてタープとハンモックを張れば、気持ちよく外で寝られます。
❷ハンモックを張るバックドアのフック
運転は❸ムーンスターのサンダルがリラックスできてイイけど、キャンプ地ではハンワグのブーツにスイッチ。フェールラーベンのワックスドコットンの無骨なパンツも、ジムニーに合うでしょ? 誰もいない場所で泊まるって、やはり天候や動物などの怖さもあります。
❸ブーツはハンワグのゴアテックスモデル
でも悪路に強く、故障しにくいジムニーがあると安心できる。僕にとっては頼れる親友のような存在です。
[Around40]
「自分の“遊び”を運んでくれるクルマ。“レイズ号”と呼んで可愛がってます(笑)」ー 山下さん
モデル
山下晃和さん(Age:44)
ファッション、アウトドアなどさまざまなフィールドで活躍し、トラベルライターとしても活動。旅がライフワークで、オートバイや自転車に乗り、訪れた国は40か国以上。この日は大好きな元レイズ、キアマイアー選手のシャツでコーディネート。
30代の頃、サーフィンが趣味で砂浜でスタックしない車を探していました。そこで自動車関係の方からジムニーを薦められ、ジムニープロショップ『アピオ』の特別仕様車『TS7』を試乗。車高を45mmアップした、街も悪路もイケる走行性に惚れ込んで、10年来の愛車です。
自転車の仕事で地方へ行く際は、後ろに❶スーリーの自転車キャリアを取り付けてジムニーで向かいます。このキャリアは着脱が簡単で、自転車を中に積んで車内が汚れなくなったのもラクですね。MLB、タンパベイ・レイズのファンになってから、ネイビーのジムニーとレイズのチームカラーが相性いいので、レイズ号と名付けてレイズのヘッドカバーを付けたり、いろいろ遊びを加えました。
❶取り付け簡単な自転車キャリア
米国では、愛車を応援するチームカラーにアレンジする文化があるんですよね。❷普段の格好もレイズを取り入れるのが大好き。キャップはMLB × フィアーオブゴッドのレイズモデルです。
❷名外野手! 先月引退を発表(涙)
地方で自転車移動やキャンプをすることも多いのですが、❸自転車とテントもブルートーンで合わせて、どこでも自分なりのスタイルでいられるのが楽しい。
❸テントも自転車もブルートーンに
このジムニーは僕の“遊びを運んでくれる車”。自転車にサーフィン、オシャレにもレイズ号が欠かせません。
※表示価格は税込み
[ビギン2024年10月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。