特集・連載
マリン&フレンチルックの主役、セントジェームスで学ぶ2大ボーダーの違い
人気モノシルエットを比べる 着たときの印象を大きく左右するシルエット。だけど、殿堂ブランドにもシルエット違いでいくつかの選択肢が。そこで、それぞれの定番アイテムを徹底比較。店頭で迷わないためにも、シルエットの微差を極めよう! この記事は特集・連載「人気モノシルエットを比べる」#01です。
右/ウェッソン 左/ナヴァル
こんなに爽やかなのにワークとミリタリーって!
セントジェームスのボーダーシャツの中でも、ウェッソン&ナヴァルは2大定番。全体が縞々のほうと、上下に余白があるほう、という違いは見た目にもわかりやすいですが、じつは前者が漁師由来、後者が海軍由来だって知っていました?
オリジンはノルマンディーの漁師が防寒用下着として着ていたボーダー下着で、これに着目したフランス海軍が1853年に制服に採用。派生進化したのが後者なのです。
今や爽やかな印象しかないボーダーのルーツは、海の男のギア服。男っぽくガシッと着るのが本来かも。
1940年代のフランス水兵が着用
© Keystone
オールボーダーは漁師由来
セントジェームスのウェッソン
漁師やヨットマンが着ていたボーダーシャツをルーツとするウェッソン。コシの強い厚手の生地感は、着込むことでより風合いを増していく。なお名前はノルマンディー地方のウェッソン島に由来する。1万円。(セントジェームス代官山)
パネルボーダーは海軍由来
セントジェームスのナヴァル
仏語で海軍を意味するナヴァルは、かつてフランス海軍に納入していた制服がデザインベース。ウェッソンよりも糸番手が細く、生地感はやや薄手。シルエットもコンパクトでより上品に着られる。1万2800円。(セントジェームス代官山)
ウェッソンとナヴァルを徹底比較!
右/ウェッソン 左/ナヴァル
首元…ウェッソンよりナヴァルのほうがボートネックの開き具合が広い。
肩周り…ウェッソンの肩幅52cmに対してナヴァルは51.5cm。T6=Lで比較
右/ウェッソン 左/ナヴァル
生地…ウェッソンは凹凸感豊かでコシ強し。ナヴァルはフラットかつやや薄手。
右/ウェッソン 左/ナヴァル
裾…前後差のないウェッソンに対してナヴァルは後ろ身頃のほうが長い。
右/ウェッソン 左/ナヴァル
シルエット…ウェッソンよりもナヴァルのほうが、タテヨコともコンパクト!
※表示価格は税抜き
[ビギン2018年6月号の記事を再構成]
写真/大嶽恵一 文/いくら直幸 吉田 巌(十万馬力) 秦 大輔 星野勘太郎 伊藤美玲 礒村真介 桐田政隆 黒澤正人 今野 壘 黒澤卓也 栁澤 哲 スタイリング/武内雅英(CODE) ヘアメイク/北村達彦 イラスト/TOMOYA daisketch