ループウィラーのスウェットシャツは正統が詰まってるまさに教科書だ
今でこそ“吊り編みスウェット”はファッション界の共通言語になっていますが、それもひとえにループウィラーのおかげでしょう。手間を惜しまず、ず~っと変わらず正統を貫き続けるモノ作りに、誰もが魅了され続けています。
変わらないのがイイと教えてくれる稀有な名作
LW ベーシック 丸胴 吊り編み スウェットシャツ
同ブランドを語るうえで欠かせない裏毛生地を使用した代表作。しっかりと厚みのある生地だが、吊り編み機で空気を含ませながら編み立てることにより、ふっくら柔らかな着心地も味わえる。ヴィンテージの意匠も満載だ。1万5000円(ループウィラー 千駄ヶ谷)
オートミール&ネイビーもイイ!
この“LW ベーシック~”なんて、まさに正統の宝庫。旧式吊り編み機で編み立てた吊り裏毛の肌触りは、一度味わうと離れられません。
また、着脱時のストレスを減少させるために設けられたヴィンテージの意匠、両Vガゼットや肌に縫い目が当たらないように考慮されたフラットシーマ。
胴脇に縫い目がなくミニマルな見た目に貢献する丸胴ボディ…。と、“昔ながらの製法”で作られた“変わらないよさ”が詰まっています。着る喜びだけでなく、スウェットの本質も学べちゃう本作。みんなが通りたくなるのも納得です。
スウェットの正統なディテールを知っておく
両Vガゼット
着脱時の伸縮をサポートするために、前後両サイドの衿ぐりにはめ込まれたV字状のリブパーツのこと。ヴィンテージの意匠のひとつ。
吊り裏毛
旧式吊り編み機でじ~っくり編み立てた吊り裏毛の、モッチリとした肌触りはヤミツキ必至♪ 同ブランドの代名詞的ディテールだ。
フラットシーマ
文字通り平ら(フラット)な縫い目に縫製(シーム)できる、専用ミシンを使用。肌に縫い目が当たらないのでストレスフリーな着心地に。
丸胴ボディ
筒状に編み上げられた吊り編み生地をそのままボディに使っているため、胴脇に縫い目がなく、よりすっきりとした雰囲気に寄与する。
旧式吊り編み機をオサライ
生産効率は悪いけど着心地はウットリ♡
1970年代以前に使われていた吊り編み機は、糸に余計なテンションをかけず、1時間に1mという超低速で、空気を含ませながら生地を編み立てるのが特徴。手間はかかるが、着心地は◎だ。
ブランド解説:ループウィラー
ループウィラー
創立/1999年 国/日本
サイとのコラボスウェットも即完売!
吊り編みスウェットの価値を市場に再認識させた功労者。2月にBegin4月号と同時発売された4種の迷サイスウェットがどれも即完売するなど、そのカリスマ性は唯一無二だ。
※表示価格は税抜き
[ビギン2018年5月号の記事を再構成]
写真/大嶽恵一(BOIL) 文/押条良太(押条事務所) 吉田 巌(十万馬力) いくら直幸 秦 大輔 礒村真介 桐田政隆 黒澤正人 トロピカル松村 伊藤美玲 スタイリング/武内雅英(CODE) ヘアメイク/HACHI(Bello)