レーザーカットの技だけでレインボーに輝く！ オリスのプロパイロット×キャリバー 400レーザー

オリスのプロパイロット×キャリバー400レーザー

腕時計メーカーによる腕の見せ所。その一つとして、ジュエラー達が腕を振るう絢爛豪華な文字盤を挙げてもいいでしょう。

高価な宝石が煌めく文字盤もよきですが、驚くことなかれ、玉虫色に輝くこちらの文字盤には彫刻による美が表現されています。……ち、ちょうこく!?　何を隠そうこの文字盤の素材はナマのチタンで、塗料の類は一切使用していないため、本来はケース部と同じ鈍い銀色のはず。ではなぜレインボーに輝くのかと言えば、それこそがレーザー加工による彫刻の賜物なんです！

本来は無色であるシャボン玉が光の加減で虹色に見える現象と同じで、赤い波長の光を反射せず、緑と青の波長のみ反射するように微細な彫刻を施している、と。かのアインシュタインも在籍したスイス連邦工科大チューリッヒ校と共同で生み出した最新技術。

宝石に頼らず表現された輝きは、法隆寺に伝わる国宝・玉虫厨子よろしく、技による美の極致と言えるでしょう。レインボー！

無染色の玉虫色

スイスの機械式時計メーカー・オリスの最新作は、レーザー加工によってダイヤル部分が玉虫色に光を反射する史上初のモデル。ムーブメントには比類なき耐磁性と5日間ものパワーリザーブ、さらにはオーバーホールの推奨期間が10年というキャリバー400を搭載している。チタンブレス。10気圧防水。径39㎜。81万4000円。

（問）オリスジャパン
☎03-6260-6876

※表示価格は税込み

［ビギン2024年2-3月号の記事を再構成］スタッフクレジットは本誌をご覧ください。