【Schott N.Y.C.】ショットのライダースジャケット110thモデルが事件だ！

取り逃がしたら…2度と会えない!?

皆さん、事件です！　ライダースジャケットの代名詞、ショットが創業110周年。これを記念してかつての名作ライダースを復刻したのですが、「こんな純潔な米国の老舗、他にはない！」という事実が判明。110番級の緊急スクープなんです！

110年 Made in USAを貫く大事件
狙い打ちは必然 絶滅危惧の米国製ライダース

ショットは1913年にニューヨークで創業。1928年にボタンしかなかったライダースの前立てに、世界初のジッパーを採用します。このPerfectoシリーズが世の雛形となり、今日に伝わるライダースの礎を生み出しました。

’50年代にはワンスターこと、ダブルライダース「613」を発売。数々のスターが着て若者に大人気となり、ライダースがファッションとして広まる立役者となったのです。

そして110周年を迎えた今年、’50年代前半の初期型ワンスター、’60sシングルライダースと、希代の名品を復刻すると、改めてショットの偉大さをモノ語ることに！　生産は今なお続く地元の自社工場。しかもパターンを引く型紙も、当時と変わらぬものを使っているという驚愕の事実が発覚！

米国には多くの名門が存在し、デニムや靴をはじめとする米国製の名品がありました。ただ代替わりや買収などを経て、古きよき作りが徐々に失われていってしまった。しかしショットは創業者のアーヴィン、ジャックのショット兄弟から続く一門経営で、ファクトリーには三代にわたって働く職人たちもいるそう。

110年貫いてきた正統な米国製ライダース。これってまさに緊急110番の逸品でしょ!?　加えて茶芯が覗く硬派なヴィンテージ加工、素材が馬から牛革に切り替わった頃の希少タグ、創業者アーヴィンを讃える裏地など、スペシャルな仕掛けも盛り沢山。これを取り逃したらそれこそ、大事件になりかねません！

取り逃がしたら…2度と会えない!?

Schott［ショット］
110th ONE STAR RIDERS

ワンスターの愛称でお馴染み、「613」の基となった’50s前期のダブルライダースをベースに復刻。ステアハイドにはウォッシュ加工を施してしなやかな着心地に。さらにダメージ加工に加えて茶芯が覗き、最初からヴィンテージ感漂う着こなしが楽しめる。19万8000円。＞＞掲載商品はこちら

Schott［ショット］
110th CAFE RACER JKT

ショットのシングルライダースの代表作、’60年代の「641」をベースに復刻。’69年の映画『イージー・ライダー』で、ピーター・フォンダが同型のライン入りモデルを着用し、人気が爆発した。当時にはない実用的なウエストポケットを追加。19万8000円。＞＞掲載商品はこちら

110th PERFECTO［事件簿］

110周年モデルには事件な作り込みも盛り沢山。ちなみにショットのライダースの名称、Perfectoは創業者アーヴィンが愛したキューバンシガーに由来。そんな遊び心にちなんだ意匠にも注目ですよ。

❶伝説のタロンZIP

タロンは1893年に世界で初めてファスナーを発明した今はなき米国メーカー。フライトジャケットやライダースと、アメリカンヴィンテージの象徴的なディテールで、110年モデルでもタロンを採用。

❷変わらぬ型紙

仕様書などがなくなる老舗が多いなか、110周年モデルでは代々受け継いできたオリジナルの型紙を使ってライダースのパーツを製作。今や米国製で型紙もそのままって、そうそうあるもんじゃない！

❸茶芯の魔力

110年モデルは細部にヴィンテージ加工をプラス。また昔ながらの芯まで黒に染まり切っていない革を再現しており、黒から茶色がのぞく、硬派な表情が楽しめる。もちろん今後の経年変化も楽しみ。

❹初代オーナーの紋所

裏地には110周年にちなみ、創業者のアーヴィン・ショットと、人気モチーフのブルドッグを描いた架空の110ドル札を総柄プリント。ショットらしいファミリーへのリスペクトを感じられるデザインだ。

❺50sステアハイドタグ

素材が馬革から牛革へ切り替わった、’50～’60年代に使われた通称リボンタグを使用。下部にはGENUINE STEER HIDE ALL HAND CUT、ハンドカットのステアハイドを使用する旨が記されている。

商品の問い合わせ先／Schott Grand Store TOKYO
☎ 03-3464-1913
https://schott-nyc.jp/feature/238.html

※表示価格は税込み

写真／若林武志　文／桐田政隆