アメリカンツーリスターのすごさを日本人はまだ知らない【後編】

アメリカンツーリスターのトロリー、店頭で見かけたことのある人も多いはず。ポップなカラーが多いだけに見た目優先のトロリーと誤解している人もいるかもしれませんが、じつはコチラ、性能面もすこぶる高し。

それを常にお手頃価格で提供してきたことで、米国では国民的ラゲッジブランドとして長年愛されているんですよ。旅を“楽しく”“快適”にしてくれるその実力を、主力コレクションから紐解いてみましょう。

>> アメリカンツーリスターのすごさを日本人はまだ知らない【前編】はコチラ！

買いやすい価格なのに……機能がすごい

片開きで入れやすい「キュリオ」か、小分けの天才「スクアセム」か

価格の安いトロリーは、ハンドルがここぞという高さで止まらなかったり、ホイールの走行性がいまひとつだったりと、使っているうちに機能面で妥協した残念な部分がアレコレ見えてくるものです。

その点アメツーの「キュリオ」と「スクアセム」は、4段階で調節できるハンドルやサスペンション付きのホイール、さらにメイン室のエキスパンダブル機能など、旅をリアルに考慮した機能的なディテールが満載。

しかもキュリオは、メイン室へのアクセスが“ブックオープン仕様”のため荷物の出し入れがめちゃ楽チン！　一方スクアセムはボディの真ん中を開いてアクセスする通常の仕様ですが、コチラはコチラでメイン室内に大小の収納ポケットをこれでもかと装備し、荷物をスッキリしまえます。

ともに使えば使うほど基本スペックが高いことに気づく優秀トロリーなのです。

キュリオ

①蓋部分にもポーチのようなマチつき収納が
②細々したものをしまうポケットも
③狭い場所でも開閉できるブックオープン式

スクアセム

①モバイルアクセサリーはまとめてこのポケットに
②ディバイダーの下にはメイン収納部があり
③シャツなど型崩れさせたくないものはU字ポケットに

「キュリオ」と「スクアセム」が持つ共通の“すごい”機能

①段階調節ハンドル
②エキスパンダブル
③サスペンションホイール

「キュリオ」と「スクアセム」はともにアメツーのメインコレクション的位置付けで、手頃なプライスにもかかわらず、もっと上の価格帯のトロリーにも比肩する充実の機能を装備。中でも上記3つの共通機能は、ありがたみを感じるはず。

ちなみに外装はともに軽量かつ丈夫なポリプロピレン製で、ペットボトルを原料とする再生ポリ素材を使用した内装生地には抗菌加工も施されている。

機能がすごいから……シーン別の対応力がすごい

トラベルのトラブルを解決しまくってくれる

上記ではアメツーのトロリーがロープライスにかかわらず、非常に機能が充実していることを声高に説明しましたが、それらが一体どういうときに役立つのか？　旅慣れていない人だといまひとつピンとこないかもしれません。

そこでここではシーン別にいかにアメツーの対応力がすごいかを改めてご紹介。ここまでの機能を備えたトロリー、これの倍の値段を出してもなかなか買えませんよ。

「ココは写真の撮りどころ……え〜〜スマホの電池が（泣）」
⇒［充電ポート］で楽勝

「キュリオ」（フロントオープンタイプ）も「スクアセム」も、機内持ち込み可能な55サイズは、トロリー上部にUSBポートを装備。手持ちのモバイルバッテリーを内装にセットしておけば、ここからスマホやPCに充電できるのだ。プライベートの旅はもちろん、出張の移動時間にバリバリ仕事をしたい時も安心。

「お土産買いすぎた……コレ、どうやって持って帰る……!?」
⇒［全モデル エキスパンダブル］

13〜20％増量!!

調子に乗ってお土産を買いすぎてしまい、いくらなんでもトロリーに収まらないかも……なーんてときもアメツーのトロリーなら大丈夫かも。キュリオとスクアセムはエキスパンダブル仕様となっており、センターにあるジップを開けば約13～20％ほど容量を拡張できるからだ。

「景観は最高だけど……石だたみツラそう〜（苦）」
⇒［キャスターがサスペンション］

ヨーロッパの歴史ある街は石だたみのところが多く、長時間トロリーを転がして歩くのは一苦労。その点、キュリオとスクアセムは衝撃を吸収するサスペンション付きのキャスターを装備するため、デコボコした路面でもスムーズな走行性を実現してくれるのだ。

「え……ホテル思ってたよりめちゃくちゃ狭いじゃん（涙）」
⇒［キュリオの片開き］が神だ！

一般的なセンター開きのトロリーは、見開き両サイドに同程度の荷物を収納できるが、出し入れのたびにガバッと開かねばならず、ホテルの部屋が狭いと非常に使いづらい。その点「キュリオ」のブックオープン仕様は片側が蓋となっているため、狭いスペースでも出し入れが簡単なのだ。

“絶対PCを持って行きたい”なら……「キュリオ」のフロントオープンが◎

「キュリオ」の55サイズは、同コレクション中で唯一センター開き式で、そのかわりにフロント全面が前に開くデザインとなっている。

そのフロント部にはPCやタブレットをしっかりと収納できるコンパートメントがあり、ボディ上部にはUSBポートも装備するため、旅行とはいえPCを携帯したい人、あるいはビジネスユースの小型トロリーを探している人にとっても絶好のモデルと言える。

対応力がすごいから……旅行がすごい楽しめる!!

国内も海外もコレひとつでバッチリ

いかがでしたか？　リーズナブルなプライスから若者向けのラゲッジブランドと思われがちなアメリカンツーリスターですが、どっこい確固たる歴史に裏打ちされた、高品質で機能的なトロリーを作っていることが十分理解できたのではないでしょうか？

しかしながらビギンとしては、やっぱりこのパッと目を引くルックスこそアメツー最大の魅力と考えます。もちろん空港のターンテーブルで見つけやすく、装いのアクセント効果もバッチリという実質的なメリットもあります。

でもそれ以上に注目したいのがこの独特の雰囲気。「キュリオ」しかり「スクアセム」しかり、アメリカのポップカルチャーを投影したようなニュアンスがあり、それが旅気分をぐっと盛り上げてくれると思うんですよ。

国内・海外問わず、好奇心を満たす旅のお供には、こんなトロリーこそ絶好。ぜひ狙ってみてくださいませ♪

上写真／ヴィンテージ（ウィリス＆ガイガー）のシャツ2万7500円、インディビジュアライズド シャツのシャツ3万6300円、ビーサイド ジーンズのパンツ2万9700円（ユーソニアン グッズ ストア）　アヤメの眼鏡3万8500円（G.B.Gafas）　パラブーツの靴7万9200円（パラブーツ青山店）

商品の問い合わせ先／サムソナイト・ジャパン
☎ 0800-12-36910
https://www.americantourister.jp/

※表示価格は税込み

写真／上野 敦（プルミエジュアン）　文／吉田 巌（十万馬力）　スタイリング／飯塚 俊　ヘアメイク／北村達彦