特集・連載
目聡い人がこっそり教える「吉祥寺古着散歩」のすゝめ
東京上級ショッピング すっかりネットショッピングで何でも手に入るようになった今だけど、いや何でもかんでもネットの今だから……、リアルショッピングが楽しくて楽しくてたまらない! 円安だ物価高だとなんだかんだ言っても、東京は世界中からハイセンス&ハイクオリティなモノが集まる、未曾有のショッピングタウンだ! この記事は特集・連載「東京上級ショッピング」#22です。
【 人気者 】お洒落な人が東京のどこで買い物をするのかは気になるところ。ピッティの人気者で大の古着好き、ビームスF 西口さんの場合は?
古着の街というと下北沢や高円寺が有名ですが、「最近は吉祥寺がアツいんです」と教えてくれたのは、ビームスFのディレクターにして、古着好きを公言する西口さん。まだ見ぬヴィンテージとの出逢いを求め、休日にはよく吉祥寺へ足を運ぶといいます。
とりわけお気に入りの古着屋が、“サンタモニカ”と“サファリ”。上の写真右、バーバリーのハリントンジャケットは5年ほど前にサンタモニカで購入したもので、今なおワードローブの一軍にいるとか。
「ラグランじゃなくセットインのドロップショルダーというのが珍しくて。おそらく80年代後半から90年代の製品と思いますが、今っぽい雰囲気がありますよね。短丈だから、ジャケットの上に羽織ると裾が少し覗く。その小ダサい感じもまたいいんですよ(笑)」
上の写真左、いわゆる“66前期”型のリーバイス501は、サファリにてこれは!と一目惚れした一本。「ウエストもレングスもジャストだったので、即断で買いました。かなり色落ちしているので、夏に穿くことが多いですね。ブレザーなんかにもよく合わせています」
サンタモニカもサファリも「質の高いレギュラー古着を豊富に扱うお店」なのが、足繁く通う理由と西口さん。また吉祥寺での古着探しには、この街ならではのメリットや楽しさがあるといいます。
「井の頭公園近くの狭いエリアに、ここ2年くらいで急激に古着屋が増えました。高円寺のように広いエリアに古着屋が散っていると巡るのも大変ですが、吉祥寺は街も小さく、半日あればお店を一周できます。おいしいビストロもあるし、何よりのどか。大人にはいろいろとちょうどイイんですよね」
インスタグラムのフォロワー14万人!
ビームスF ディレクター
西口修平さん
ピッティへ行けば世界中のファッション媒体からスナップショットを狙われるお洒落巧者。装いを紹介するインスタグラムも大人気。
バーバリーとしてはかなりレア。掘り出しモノのドロップショルダー
サンタモニカ 吉祥寺で購入
バーバリーのハリントンジャケット
昨今トレンドど真ん中の短丈デザイン。「裏地が可愛いので、衿や袖を折り返して着ています」と西口さん。5年ほど前に約1万2000円で購入。※私物。
紙パッチがボロボロでもいいじゃないか。ジーンズだもの。
サファリ 吉祥寺で購入
リーバイスの501(66前期)
1973年〜76年頃のモデル。「皆がいいますが、この時代の501はタテ落ちが美しくて、シルエットも綺麗」。古着価格がまだ高騰していなかった8年ほど前に、約1万3000円で購入。※私物。
[ビギン2023年6月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。