特集・連載
クラークス198年の歴史をおさらい&春夏にオススメな「トレックミュール」って?
もっと大好き!クラークス事典 昔ながらのカジュアル革靴が、時代を超えて愛されるクラークス。ですが、じつは進化版モデルも目白押し。ブランドをもっと好きになる最新情報をお届けします! この記事は特集・連載「もっと大好き!クラークス事典」#05です。
発明と職人技でヒット連発
クラークス198年史
あと2年で200周年を迎えるクラークス。198年の長〜い歴史をサーっとおさらいしちゃいます!
1825
クラーク兄弟が作ったボア付きのスリッパが始まり
英国・南西部に位置するサマセット州の“ストリート”という街で暮らしていたジェームズとサイラスの兄弟がボアの付いたシープスキンを使ったスリッパを発案。街の靴職人に縫い合わせてもらったこのスリッパが、驚くほど履きやすいと大評判に。
日本は江戸時代。「異国船打払令」が出た年です
1856
靴専用のミシンを開発し、工場生産スタート
世界の靴メーカーに先駆け、アッパーとソールを接合するミシンを開発。1862年には世界初のソールカットマシンを発明。
1883
当時から足の健康を考えた設計
女性の靴が華奢だった当時、足の形状に合うように設計された史上初の靴といわれるHygienicシリーズを発売。
1905
アリス・クラーク氏。英国の女性参政権活動にも尽力
ジョン、ロジャー、アリス・クラークが会社を経営し、クラークスは拡大。エレガントな女性の必需品に。
1950
4代目のネイサン・クラークがデザインした「デザートブーツ」がデビュー。当初は「こんな風変わりなものが売れるはずがない」と言われるものの、最初にアメリカでヒットし逆輸入的にイギリスでもヒット。“カジュアルシューズ”というカテゴリーを確立し、現在まで世界で4000万足以上(!!)販売。
1971年に日本上陸。当初は人気がなかったけど……
1968
1960年代半ばにスー社というメーカーが作ったモカシン靴にインスパイアされ、「ワラビー」が誕生。有袋類の動物“ワラビー”から命名。
1972
盛り上がったセンターシームが特徴的な「デザートトレック」が誕生。瞬く間にアメリカをはじめ世界中でヒットしたが、一度廃番に。1994年に日本からのラブコールで復活。
1980s
アロハシャツ+フレアパンツにワラビーが定番に
80年代前半の日本でサーファー&陸サーファーを巻き込んで「ワラビー」が大ヒット!
1990s
渋谷系の王子様ことオザケンも履いて人気を後押し
90年代半ばの日本で渋谷系ミュージシャンが履くなど「ワラビー」が大ヒット!
2022
過去最大の大ジャンプ!!
日本では「ワラビー」が入荷→完売を繰り返す大・大・大ヒット中! Beginでも年間ヒットランキング1位に!!
2023
あと2年で200周年!!
クラークスは現存する最古の靴ブランドのひとつ。発明と職人技の歴史は続く。
原点回帰のリラークス♡
上記のクラークス198年史でも触れたとおり、シープスキンのスリッパがクラークスの始まり。昨年、つっかけで履けるデザートトレックのミュールタイプがメンズでも登場して話題となりましたが、これってある種の原点回帰かも。
トリッキーなアレンジにも思えますが、さにあらず。「昔からあったモデル?」ってくらいトレックのアッパーにミュールデザインが無理矢理感なくハマってるでしょ? 春夏はいい色のソックスを覗かせて、トレックをもっと気軽に楽しみましょ♪
CLARKS ORIGINALS[クラークス オリジナルズ]
Trek Mule
履き口のストラップは簡単に調節でき、自分の足にぴったりフィット。サンドベージュとブラウンの2色展開。各3万1900円。
蛍光ソックスと合わせてもお洒落
(問)クラークス ジャパン
☎ 03-5411-3055
https://www.clarks.co.jp/
※表示価格は税込み
[ビギン2023年5月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。