ロックポートの大ヒット作が忠実復刻され再臨！

元祖と同じ革質を追求！ 製法で手縫いも駆使したコダワリ仕様

1980年代の世界的なフィットネスの一大ブームのなか、ランニングに比して膝への負担が少なく、かつ気軽に取り組める運動不足解消法としてウォーキングエクササイズが広まっていきました。そして、そうしたニーズの高まりから、ウォ－キングシューズという新しい分野を確立させて、日本でも存在が認知されることとなったのがレザーシューズブランド、ロックポート（ROCKPORT／1971年、米・ボストンで創業）でした。

時は流れて’90年代後半、アッパーに（合皮などではなく）本革を使用した高級スニーカー、すなわちレザースニーカーが新しいファッションアイテムとして台頭。このトレンドを受けたロックポートは2000年代前半に、上質な本革に印象的なステッチを施した独特のデザインと、ウォーキングシューズで培ってきた技術を活かしたコンフォタブルな履き心地を個性とするレザースニーカー「オープンロード タコニック（OPEN ROAD TACONIC）」を展開します。これは大変好評を博し、オン・オフ兼用レザースニーカーの先駆け的存在とも評されて、日本にも‘01年に上陸を果たして記録的なヒットモデルとなりました。

この「オープンロード タコニック」、惜しいことに4年ほどで生産が終了してしまったのですが、その後も熱心なファンから再販が期待されてきました。ということで、このたび、ついに復刻モデルが登場したのです！

日本限定で展開されている、この復刻モデルではデザインはもちろんのこと、ウォーキングシューズ由来の履き心地や手縫いも駆使するこだわりの製法など、限りなく元祖モデルに忠実なものに仕上がっており、アッパー素材についてもタンナーを厳選し、当時使われていた革質に近いレザーを採用。しかも、その革にバーニッシュ加工（革の表面に焦がしを加える、または焦がしたかのように見せる仕上げのこと）も施してオリジナルを再現するこだわりようです。ちなみに今回は、そのようにして仕上げられたオリジナルカラー（ブラック、ブランデー、ブラウンの3色）に加え、新たにホワイト、グレースエードの2バージョンをご用意。より選択肢が強化されたのも嬉しいポイントです。

と、およそ20年の時を超えてよみがえった、この「オープンロード タコニック」はスポーティながらも品があり、ステッチワークがアイコニックな傑作シューズ。ゆえに、きれいめなカジュアルにマッチするのは言わずもがなで、当時と比べて進化＆深化したビジカジスタイルとも相性絶妙とあって、これはもう、再注目は必至でしょう！

コンフォート設計のラストを採用。トウからトップホール前方にかけて施された曲線的なステッチングデザインは足先を細く見せる視覚的効果があり、これにより、比較的ゆったりとした履き心地でありながら、見た目にはシャープな印象を与えるものになっている。写真上は元祖モデルに存在し、当時、大人気となったオリジナルカラー。上から、ブラックバーニッシュ、ブラウンバーニッシュ、ブランデーバーニッシュ。

元祖モデルにも存在したバーニッシュ加工3色に加え、今回はトレンドを意識し、イマドキのストリートファッションによりマッチするようアレンジされたグレースエード（左）、およびホワイトレザー（右）が追加されている。

初代と同様、サンクリスピーノ（San Crispino）製法を導入。職人の手仕事によって踵（かかと）周りを袋状に縫い付ける、この製法が歩行時の安定感を高めてくれる（写真左＆右）。また、前足部ではストローベル（Strobel）製法を駆使。アッパーとインソールを縫い合わせて袋状にし、それをEVA（エチレンビニールアセテート）製のミッドソールに乗せて接合する、この底付け法が屈曲性を高め、よりスムーズな足運びを可能に。さらに、このミッドソールに仕込まれたグラスファイバー製シャンク（芯材）は歩行中のシューズのねじれや歪みを抑制し、より正しい姿勢での足運びをサポートする。

問い合わせ先／丸紅フットウェア ROCKPORT
https://shop.rockport.jp/

※表示価格は税込み

文/山田純貴