特集・連載
いまだ品薄続き!? 誕生から半世紀以上を経て「ワラビー」が大ブレイク中
もっと大好き!クラークス事典 昔ながらのカジュアル革靴が、時代を超えて愛されるクラークス。ですが、じつは進化版モデルも目白押し。ブランドをもっと好きになる最新情報をお届けします! この記事は特集・連載「もっと大好き!クラークス事典」#01です。
令和シューズ界最大のミステリー
ワラビーはどこへ消えた!?
欲しいと思ったら、ない! どのショップにもない!! 2022年は、各地で続出したワラビー完売に涙をのんだ人も多かったことでしょう。
日本での販売数は過去最大級に到達。人気の理由にはスニーカー人気の反動が挙げられますが、にしても誕生から半世紀以上を経てのブレイクはミステリー。年を跨いでも品薄が続くとあってはもう、アメイジング!と称えるよりほかありません。
さておきワラビーの名前は、おなかの袋で赤ちゃんを育てる有袋類の動物に由来。運よく捕獲できたって人は、あらためてその優しく包まれるような履き心地の虜になったのでは?
ここ最近は捕獲できたらラッキーな人気希少SHOE
Clarks Originals[クラークス オリジナルズ]
Wallabee Maple Suede
極めてシンプルなパーツ構成で作られる、1968年生まれの永世定番モカシン。もっちりとして肉厚なスエードは、英国の名門タンナー、チャールズ・F・ステッド社謹製だ。2万5300円。
“包み込まれる”履き心地の秘密を解剖
1968年の発売当初から気持ちい~い履き心地が自慢
子どもをおなかで“包み込む”有袋類のワラビーから名づけられたこのシューズの履き心地のよさは、誕生から半世紀以上を経た今も文句ナシに最高です。デザインにも無駄がなければ、構造もまた然り。下の写真をご覧あれ。
定番ワラビーは約10パーツのシンプル構造
分解してみると……、なんとパーツはたったこれだけ! 特にアッパーは、2枚の革をモカシン縫いでつなぎ合わせて足をぐるりと包み込む構造で、これによって気持ちい~い足馴染みを実現していることがよくわかるでしょ?
この2枚の皮をモカシン縫いしてアッパーを構成
もちろん、天然ゴム製のクレープソールの履き心地は言わずもがな。いつの時代も残るものは、やっぱりシンプルってことですね。
(問)クラークス ジャパン
☎ 03-5411-3055
https://www.clarks.co.jp/
※表示価格は税込み
[ビギン2023年5月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。