世界の傑作筆記具を 実際に使って描いてみた! なるほど! ザ・PEN ワールド[日本編]
普段私たちが使ってるペンや鉛筆などの筆記具には、エピソード満載のものがわんさかあるってご存知? そこで、ここでは世界のレジェンド筆記具の知られざる!? 事情をピックアップ。しかも、ぜ〜んぶそのエピソードを持つ筆記具自体を使ってイラストも描いちゃいました。アメリカ、日本、ヨーロッパから選りすぐった筆記具は、どれもそのお国柄を感じる逸話が盛りだくさん。実際に描いてわかったのは、やっぱり傑作筆記具には“なるほど”がイッパイってこと!
日本で初めて“金ペン”万年筆を作った「セーラー万年筆」はかつての軍港都市・呉で創業。
セーラー万年筆
プロフィット スタンダード21万年筆
1981年から続く、セーラー万年筆の代表作。丸みを帯びたフォルムがクラシカルだ。21金ペン先。1万5000円。
(問)セーラー万年筆ユーザーサービス
TEL.0120-191-167
http://www.sailor.co.jp/
1965年、NASAの公式スペースペンとなった「ぺんてる」のサインペンはボールペンよりひと足先に宇宙へ。
ぺんてる
サインペン
毛細管現象を利用したサインペンが無重力空間でもインク漏れしないことから、ジェミニ計画に公式採用された。各100円。
(問)ぺんてる お客様相談室
TEL.0120-12-8133
http://www.pentel.co.jp/
ちなみに……日本一の万年筆を目指した「プラチナ万年筆」のロングセラー#3776は富士山の標高に由来している。
プラチナ万年筆
#3776 センチュリー ブラックインブラック
インク乾燥を2年間も防ぐ独自機構を組み込んだ革新的なキャップを装備。確かに国内最高峰の万年筆かも。1万円。
(問)プラチナ万年筆 お客様相談係
TEL.0120-875-760
http://www.platinum-pen.co.jp/
1973年、老舗製墨メーカー「呉竹」がトメ、ハネ、ハライのできる本格筆ペンを発売。
呉竹
墨液 くれ竹筆 中字(22号)
筆圧の強弱によって太字と細字を書き分けられるのに加え、トメ、ハネ、ハライなど筆の筆跡を完全に再現できる。500円。
(問)呉竹 お客様窓口
TEL.0742-50-2050
http://www.kuretake.co.jp/
「寺西化学工業」マジックインキの点描画で話題になったのは裸の大将こと山下 清画伯。
寺西化学工業
マジックインキ No.700
1969年発売のロングセラー。「どんなものにもよく書ける魔法のインキ」が“マジック”という名前の由来。各120円。
(問)寺西化学工業 お客様窓口
TEL.06-6185-1188
https://www.guitar-mg.co.jp/
※表示価格は税抜き
[ビギン2017年5月号の記事を再構成]
写真/植野 淳 久保田彩子 文/間中美希子 星野勘太郎 山田純貴 スタイリング/佐々木 誠 イラスト/ニシクボサユリ