ド定番は永遠だ生涯LOOK~マッキントッシュのGR-001 ダンカン
値が張っても一生着続けられる定番は、立派なコスパアイテム。そこでド定番を何十年も着込んだらどうなるのかを、ルックを絡めて解説します。明日買っても遅くはありませんよ!
一生愛せるIラインは“恒久”コート=マックだけ♪
マッキントッシュのGR-001 ダンカン
定番のステンカラーコート「ダンケルド」の後継モデルは、Iラインシルエットが冴え渡る。15万7000円(マッキントッシュ青山店)
着込んで初めてわかる名作の名作たる所以
男たるもの「紳士」という言葉に惹かれるもの。それを体現できる一着といえば、マッキントッシュのゴム引きコートを置いて他にはないだろう。19世紀にスコットランドの化学者がこの生地を発明し、その名を冠した同ブランドの作は、今も当時と同じ製法で作られている。
オンオフ兼用できる上品なIラインシルエットに惹かれ手にしたが、今やニットにスニーカーというお決まりのスタイルを引き締める一着として専ら休日に活躍中。どんな格好でも、計算されたパターンと独特のハリが常に美しいシルエットを保ち、まさにインスタントにかっこよくなれるんだよな。
Young
men’s Look
シャカパン×スニーカーで
スポーツMIX
クリーンな白ニットでキレイめに。ヒモは緩めてヌケ感を。タウンクラフトのカーディガン1万3000円(ハイ! スタンダード)ヘインズのTシャツ1500円(ヘインズブランズ ジャパン)ピッグ アンド ルースターのパンツ1万9000円(ピッグ アンド ルースター)ヴァンズの靴7000円(ヴァンズ ジャパン)
Old
men’s Look
衿を寝かせて
チェスターコート風
ニットポロはボタンを上まで留める。デニムでカジュアルダウン。ジョン スメドレーのニット3万3000円(リーミルズ エージェンシー)リーバイスのユーズドのジーンズ8800円、ビンドゥのバンダナ3000円(以上、ジャーニー)コンバースの靴1万2000円(コンバースインフォメーションセンター)
それは年をとってからでも不変。いい大人になったんだから、ドレスに合わせるのが正攻法だろうけど、今のバランスは大事にしたい。英国つながりでジョンスメの衿付きくらいの品は持たせたいけど、ボトムはあくまでデニムにスニーカー。
でも使い込んでも紳士たる風格は不変。ステンカラーだからこその部分もあるが、ここまで幅広い着こなしに寄り添ってくれる懐の広さが、“恒久ブランド”の“恒久”たる由縁なんだと思う。
※表示価格は税抜き
[ビギン2018年3月号の記事を再構成]
写真/上野 敦(プルミエジュアン) 竹内一将(STUH) 齊藤遼子 文/秦 大輔 礒村真介 押条良太(押条事務所) 桐田政隆 黒澤正人 今野 壘 間中美希子 井上健太郎 宮嶋将良(POW-DER) 撮影協力/ BESS