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万年筆、鉛筆、シャープペン、ボールペンと、どれもが身近な存在だけど、それぞれの歴史をたぐれば秘話アリ、驚きアリのイノベーションの連続だと判明。これら4大筆記具それ自体が文具の“4大発明”といえるのです!

 

万年筆

 

700年頃~18世紀まで1000年以上、西洋筆記具の主流は羽根ペンだった

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「羽根」を表すラテン語「Penna」が由来のとおり、中世~近世ヨーロッパでは「ペン=羽根ペン」が常識。ガチョウなどの羽根の根元にインクを付け、それで筆記していたのだ。

 

でも羽根ペンは折れやすく摩耗が早いので……

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1750年頃イギリスやフランスで耐久性のある鋼ペンが開発

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羽根ペンよりも丈夫な鋼製ペン先の開発が進む。が、当初はあまりに硬すぎて、筆記中に紙が破けることもしばしば。結局、羽根ペンにすぐさま取って代われるモノではなかった。

 

1780年イギリスの鍛冶屋ハリスンがスリットを開発

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サムエル・ハリスンが筒状に丸めた鉄鋼板の合わせ目が切り割りの働きとなるペンを作製。弾力性が高まるだけでなく、インクをペン先に伝える役割も。品質がグッと高まった。

 

1809年イギリスのフォルシュがインクをためられるペンを考案

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フレデリック・フォルシュがインク充填式を開発。同年、ジョセフ・ブラマーが自作のペンを「compound fountain(泉筆)」と命名これがfountain Pen(万年筆)の語源に。

 

1852年イギリスのホーキンスがイリジウム付き金ペンを発明

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1804年に発見されていたイリジウムをジョン・ホーキンスがペン先素材に採用。すると耐酸性&耐久性が各段にUPしたのだ!

 

1883年アメリカのウォーターマンが現在のインク供給システムを考案

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ルイス・E・ウォーターマンが初の毛細管現象(表面張力で、細い管内の液体が上昇・下降する現象)採用した万年筆を開発。

 

ウォーターマンチャールストン エボニーブラック-GT万年筆

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往年の傑作「100イヤーペン」の伝統を継ぐアール・デコ調のデザインに、最新技術を融合。書き味なめらか。3万円。

(問)ニューウェル・ラバーメイド・ジャパン
TEL.0120-673-152
http://newellrubbermaid.co.jp/

 

※表示価格は税抜き


[ビギン2017年5月号の記事を再構成]
写真/植野 淳 久保田彩子 文/間中美希子 星野勘太郎 山田純貴 スタイリング/佐々木 誠 イラスト/ニシクボサユリ

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