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えらいね~
“中に着るダウン”
モンベルが根付かせた

 

japanFile no.1【Since 1997】
モンベル
インナーダウン【登録】

モンベルのインナーダウン

名品ポイント
安心・信頼の機能性で驚異の1万800円!

800FPダウンと3年の品質保証も

800FPダウンと3年の品質保証も

800FPの高品質ダウン。一般的なダウンよりダウンボールが大きく暖かい、そして軽い。洗濯のケアもしやすく、3年保証サービスも。

 

・半袖もあり・

半袖もあり

実は半袖を必要とするユーザーの声は多い。水回りの作業が多いお母さん、早朝から作業をするお豆腐店などから重宝がられている。9800円。

 

名品ポイント
山でも街でもコンパクトに携帯可

山でも街でもコンパクトに携帯可

高さ15cm

専用のスタッフバッグが付属し、手軽にコンパクトに折り畳んで携帯が可能。薄くて軽い、インナーダウンのメリットのひとつといえる。

 

1997
当時の初代インナーダウン

記念すべき最初のモデル

記念すべき最初のモデル

「ダウンインナージャケット」の名で登場した初代モデルがこちら。当初は、現在のメンズモデルでは展開のないダイヤキルトだった。衿は、レイヤリングを考慮して低めに設定。

 

2001

ジップをスナップボタンに

ジップをスナップボタンに

アウターを着用する前提ゆえ、冷気の侵入防止はそちらに任せ、前立てはスナップボタンに変更。軽量化とともにコンパクトさも向上。

 

2002

半袖が登場

半袖が登場

お洒落巧者にもファンが多い半袖が初登場。意外性はあるが肩が冷えずベスト以上に実用性が高いと、アウトドア通たちに支持された。

 

2004

メンズはキルトがダイヤ⇒四角に

メンズはキルトがダイヤ⇒四角に

ウィメンズ製品の登場とともに、メンズのキルトが四角に変更。ウィメンズはそのままダイヤとし、一目で区別できるようになった。

 

2011

ラウンドネックシリーズを展開

ラウンドネックシリーズを展開

現在の原型となるカーディガン型ラウンドネックが誕生。ルックスもよりシャープな印象になり、ファッションとしても支持を高めた。

 

“外”だったモノを“中”に。ただ、理に適っていた

日常にファッションに、秋〜春まで使えるロフトの薄いインナーダウン。今ではさまざまな銘柄が登場してますが、その元祖を知ってますか? 答えは街でもよ〜く見かける、他ならぬモンベルです。

ときは’90年代。企画会議の席上で、「ミドルレイヤーでもダウンが一番合理的だ」との意見が飛び出しました。当時、ミドルレイヤーはフリースが当たり前。ただ「ダウンのほうが圧倒的に軽くて暖かく、コンパクトに携帯できる。ダウン=アウターに囚われる必要はない」。商品開発に社員の声を重視するモンベルはすぐに生地や構造の開発を始め、外に着るものを中に着るエポックメイキング、インナーダウンが生まれました。

軽い、暖かい、コスパがいい。三拍子揃ったインナーダウンはすぐさまアウトドアファンに浸透。その後も先駆者ならではの高い品質と機能を追求し、名品として広く愛されるようになります。一方ファッションシーンでは、また異なるヒットのストーリーが・・・。

 

モンベル
スペリオダウンラウンドネックジャケットメンズ

破格の品質と機能も名品たる所以

中間着という前提が画期的だった、モンベルのインナーダウン。’11年からアウターと干渉しにくいノーカラーに。優れたコストパフォーマンスを実現する企業努力もアッパレ! 1万800円。

(問)モンベル・カスタマー・サービス
https://www.montbell.jp/

 

【伝説ウラ話】
“インナーダウン”をbigファッションシーンに
広めた陰の火つけ役がいた!

ソニア・パークが着たのももしかすると・・・!?

コアなファッション好きの間には、モンベルのインナーダウンが広まったのは、’04年にトップスタイリストのソニア・パーク氏が著書で紹介したから、という定説があります。ただ、それ以前にインナーダウンをファッションシーンへ送り込んだ人物こそ、業界きっての慧眼、寺本さんなのです!

「たしか’02年だったかな? 妻と恵比寿のモンベル直営店にぶらりと入ったんです。そこで妻がインナーダウンに食い付いてね。即買いして家でもかなり気に入って着てて。これを、当時ウチが展開していたウィメンズのセレクトショップで扱いたいと言い始めた。

そこで、モンベルにツテがある旧知の友人がいたので相談したんですね。そしたら、とんとんと話が進み、店での取り扱いだけでなく他のアパレルショップへの卸しも、我々が担うことになったんです」。

当時、モンベルはファッション系のショップと取引がありませんでした。そこで双方にコネクションのある寺本さんが、モンベルからインナーダウンを買い付け、セレクトショップ等へ卸したのです。「フェルメリスト ビームスなど、’02〜’04年頃におよそ4000着を卸しました」。これをお洒落巧者たちが取り入れ、’10年代に入るとカジュアルブランドからもフォロー商品が続出しました。

つまり、寺本さんこそインナーダウンをファッションに広めた陰の火つけ役なんですね〜! 「いえいえ、持つべきは目利きの妻ですよ(笑)」。

 

2002年当時の寺本さんのコーディネート

2002年当時の寺本さんのコーディネート

寺本さんがインナーダウンを着ていた姿を知るスタッフのイラスト。スタンドカラーをあえて内に折り込み、タートルやモックネックニットをインするのがお気に入りだったとか。

着てたのはコレ

着てたのはコレ 半袖が登場

 

サーティーファイブサマーズ 代表寺本欣児さん

サーティーファイブサマーズ 代表
寺本欣児さん

ロッキーマウンテンフェザーベッドなどの人気ブランドを展開。グラミチといった数々の名ブランドを日本に広めたことでも知られる。

※表示価格は税抜き


[ビギン2018年3月号の記事を再構成]
写真/上野 敦(プルミエジュアン) 竹内一将(STUH) 齊藤遼子 文/秦 大輔 礒村真介 押条良太(押条事務所) 桐田政隆 黒澤正人 今野 壘 間中美希子 
井上健太郎 宮嶋将良(POW-DER)イラスト/田中 斉 TOMOYA 撮影協力/ BESS

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