パラディウム初のバッグは、巾着型にしてリュックにもなるミリトート

名作ブーツ「パンパ」に通底するラギッド＆エレガントがカッコいい

フレンチシューズブランドのパラディウム（PALLADIUM／1920年、航空機用タイヤ製造会社として創業）といえば、やはり「パンパ ハイ（PAMPA HI）」が超有名ですね？　1947年に熱帯地域のミッション用として開発されたミリタリーブーツを起源とし、1990年代にグランジ＆パンク系ロックアーティストらがご愛履き。日本ではミリタリーギアとしての魅力にフランスらしい品の良さが相まって、トレンドだったモード系ナローパンツと絶妙マッチするフットウェアとしてブレイク。『Begin』本誌でも当時、しばしば取り上げておりました。

現在、パラディウムはその「パンパ ハイ」などのフットウェアのみならず、アパレルなど幅広いアイテムを展開しているのですが、今年（2023年）1月、バッグの展開もスタート。その第1弾として、同社らしいミリタリーテイストを醸し出す、トートとバックパックが登場しました。

ということで「Begin」がことに注目したのは、トップ写真の「トートバッグ NYL」です。前身頃に縫合された2レーンのウェビングでミリタリー感を主張する、このシンプル＆高機能なナイロントートは、ドローコードを引いてメインコンパートメントの開口部をギュッと絞り込むことで巾着型に変身して、そのままデイパックになるという肩掛け＆背負いの2way仕様。なので、たとえば移動中はデイパとして背負って楽チンに＆取引先に到着したらスクエア型に戻して手提げのトートに、ってな使い方ができちゃうワケです。

しかも「パンパ ハイ」よろしく、ミリタリー風ながらもフランスらしいキレイめなたたずまいとあって、男っぽさと品の良さの塩梅が絶妙。ゆえにカジュアルにはもちろんのこと、たとえばジャケパンスタイルに合わせても違和感がありません。ってことで、これはもう、オン＆オフで幅広く使えるベリー・ユースフルな名作トートであると確信した次第です！

写真左／後ろ身頃にショルダーハーネスを装備。トップの2本手はスナップ付きの持ち手巻きで、ひとまとめにできる。写真右／前身頃に2レーンのウェビングとジップポケット1室を、また、両マチにケイタイやペットボトルなどを収めるのに重宝するバンジーポケット各1室を搭載。A4が収まるメインコンパートメントには、大ぶりの平ポケットが併載する。

同時発売されたバックパック「バルドゥール NYL」も「トートバッグ NYL」と同様、ウェビング搭載＆カラーリングでミリタリー感を主張。使いやすいサイズ（W25×H44×D20cm）と容量（22L）とあって、デイリーにはもちろん、アウトドアなど多様なシーンで愛用できる。（左から）ブラック、オリーブナイト、ペルーの全3色展開。各1万2100円。

フランス軍の依頼で開発された軍用ブーツをルーツとし、コットンダックのアッパーやグリップ感にすぐれるラバーソールはそのままに、カジュアルタイプにリメイクされて誕生した不朽の名作「パンパ ハイ」。写真は、現行の「パンパ ハイ オリジナーレ」のサハラ×エクリュカラー・バージョンだ。22.5～28.0cm（0.5cm刻み）、29.0cm。同型でブラック×ブラック、ホワイト×ホワイト、オリーブナイト×ブラックもあり。1万1000円。

問い合わせ先／S‐Rush原宿店　☎ 03-6455-4125
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※表示価格は税込み

文/山田純貴