ナナミカ 野村さんが25年愛用。フィルソンのマッキーノクルーザー

安くてイイ服は、単純に安価なモノとは限りません。多少値が張れど、長く使えるベーシックも当てはまる。その証がベーシック賢人たちのワードローブ！　そんな結局はコスパのいい服に加えて、これから狙うべきNEXTベーシックも教えてもらいました。

「天然素材ならではの変わらない“男くささ”に安心します」
―ナナミカ ゼネラルマネージャー 野村剛司さん

僕の安くてイイ服はフィルソンです。買ったのは90年代半ば。当時、アウトドアギアは軽量、化繊化が加速。僕もそんな商品を扱う業務が増えていました。

一方で個人としてはヘビーデューティなメイドインUSA、天然素材の男くさいモノのよさに逆に惹かれて。完全に時代に逆行してましたね（笑）。

ダブルマッキノーは肩から袖まで重厚なマッキノーウールを二枚仕立てにしたもの。防寒、防風や森林作業員の怪我防止が目的ですが、何より安心感ある着応えが好き。

今でも全然ヘタレず機能も維持していて、天然素材の恩恵を身に染みて感じています。当時4万円（安かった！）ほどでこれだけ長持ち。全く高い買い物ではなかったなと思います。

野村さんが25年愛用

FILSON［フィルソン］
ダブルマッキノークルーザー

赤黒のバッファローチェックよりも生産数が少なく、あまりカブらない青黒が野村さんの大好物。現在国内でダブルは展開されてないが、シングルのクルーザージャケットは購入可。7万9200円（アウターリミッツ）

野村さんのNEXTベーシック
「クラシカルだけど現代的。こういう服にも惹かれます」

THE NORTH FACE PURPLE LABEL［ザ・ノース・フェイス パープルレーベル］
65/35ゴアテックス インフィニアム

デザインベースはザ・ノース・フェイスの70s初期型マウンテンパーカ。裏地にはゴアテックス インフィニアムを使い、コート丈にして幅広い使い勝手に。

「ベイヘッドクロスを使ったクラシカルな表情と、しなやかで防風性に優れる機能の融合が気に入ってます。これも長い付き合いになりそう」。4万9500円（ナナミカ代官山）

 
※表示価格は税込み

［ビギン2022年12月号の記事を再構成］スタッフクレジットは本誌をご覧ください。